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風流江戸雀 / 呑々まんが ちくま文庫

杉浦日向子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480438737
ISBN 10 : 4480438734
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2023
Japan

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Book Meter Reviews

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  • ムッネニーク

    91冊目『風流江戸雀/呑々まんが』(杉浦日向子 著、2023年4月、筑摩書房) 古川柳をモチーフにして描かれた『風流江戸雀』『古川柳つま楊枝』と、俳諧をモチーフとした『横の細道』、小話のような1P漫画『呑々まんが』を収録。 江戸に生きる町民たちの何気ないやりとりを、ここまで生き生きと、そして洒脱に表現出来るのは、古今東西を通じて杉浦日向子以外にはいない。ウィットに富んだ笑い話や、一筋縄ではゆかぬ男女の機微をわずか数ページでサッと書き上げてしまう、まさに名人芸。 〈れていても れぬふりをして られたがり〉

  • HANA

    「風流江戸雀」「呑々まんが」の二編を収録。前者は江戸時代の人々の暮らしぶりを川柳と共に描いた作品で、江戸時代の日常を「いき」と「すい」を集めて煮詰めたような印象を受けた。駘蕩とした暮らしぶりで、見たことも聞いた事も無い江戸の人々がどこか懐かしくなるよう。後者はどちらかというと落語ネタが多いような印象を受けるが、こちらもその駘蕩とした雰囲気は存分に味わえる。読んでいるうちに川柳に興味が湧いてきたけど、この雰囲気は著者の手腕あってのものなのだろうなあ。江戸という独特の空間に、どっぷりと浸かる一冊でした。

  • けやき

    漫画。新潮文庫版の「風流江戸雀」は読了済だが、このちくま文庫版は「呑々まんが」が全話収録されており、初読みもあり。江戸の川柳が、杉浦さんの絵で息を吹き込まれ、楽しく読めた。

  • mahiro

    江戸川柳を杉浦さん流の解釈で短編マンガが連なる作品集。「紅葉見と聞いて内儀は子を授け」「酔醒のぞっとする時世に帰り」文字で読んでも粋人でない私にはさっぱりだが、杉浦さんはそんな川柳で江戸に生きた庶民の日常を描く。ちょっと悋気のおかみさんに同情したり、隙さえあれば新宿品川に繰り出す熊さん達にあきれたり、ほのぼの、切なさ、しみじみが溢れている。夫が花街に入り浸ってかみさんは病気感染されないかしらとも思うが、当時の人の寿命は短くその生を精一杯生きる様子切なさもありながら共感する

  • チョビ

    ヒナコは江戸の風俗を描いているのではない。江戸の人々の心を描くのである。彼らはその日暮らしであるが、常に明るい。過去と現在と未来とそのまた当てにならない先のまた先を考えている令和の人間が、ないわー、と思う。

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