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江戸へようこそ

杉浦日向子

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480022868
ISBN 10 : 4480022864
Format
Books
Publisher
Release Date
January/1989
Japan

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Book Meter Reviews

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  • ヴェネツィア

    吉原と浮世絵と戯作から、江戸の本質を浮き彫りにする。「傾城に真があって運のつき」―遊客たちは遊女に「真」を求めながらも「真」を巧みにかわしてゆく。「本気」は野暮なのだ。浮世絵のキーワードもまた「有体に描きては興無きものなり」―ここでも本気はやはり野暮。杉浦日向子さんは、ほんとうに「いき」な人だった。江戸の「いき」と「いなせ」の継承者にして体現者だった。春画の見方も彼女に教わった。そうなのか。触って楽しむものだったのか。価値観が変容を要求する。目からウロコのエッセイであるとともに、失われた江戸を懐かしむ。

  • 優希

    面白かったです。江戸の風俗で遊ぼうという意思が伝わってきました。江戸の人たちを好奇心旺盛且つ粋に描き出していて、その空気に浸っているうちに一緒に江戸の空気の中にいるような気分になりました。江戸にふらっと遊びに行って、お土産をもらった感覚に陥ります。江戸がますますマイブームになりそうです。

  • 小梅

    杉浦日向子さん、生きていたら還暦かな? 泉麻人の解説で、杉浦日向子さんは西武新宿線の武蔵関に住んでいたらしい。学生の頃に、すれ違ってたりしたかもな…

  • ムッネニーク

    148冊目『江戸へようこそ』(杉浦日向子 著、1989年1月、筑摩書房) 漫画家・杉浦日向子による初のエッセイ。吉原、春画、戯作、“粋“という、江戸特有の4つの文化を紹介している。なかでも黄表紙の読み解きは実例付きなので本当に勉強になる。 中島梓(栗本薫)、高橋克彦、岡本螢との対談、そして岡本との合作絵草紙も収録。この絵草紙がお話、絵共に間が抜けていてなんとも粋である。 〈売春のことを売笑といいますけれども、日本人にとってはセックスと笑いというのはごく密接の関係にあったように思います〉

  • キムチ

    かっては猛烈に江戸文化、そこで生きた下々の空気に関心があった。無論、浮世絵の世界も。とは言え。国営放送のドラマは引いた…古いやつなんで視てイメージが固定されるのがどーもで。でも何やらおさらいしたく…江戸文化といや、この人、日向子氏。荒俣氏と結婚もした些か正体不明?の御仁。 逝って20年近く経つとは!新書判 薄いながら、中身がめちゃ濃い。関連年号早見表、遊女に関する細かい相場、食べ物、しきたり等かみ砕いて具に語っている。他、浮世絵春画、戯作本のうんちく、そして中島梓、高橋克彦、岡本蛍との対談ではプロ同士…

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