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杉浦日向子の食・道・楽

杉浦日向子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784101149226
ISBN 10 : 4101149224
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2009
Japan

Product Description

「お江戸でござる」でもおなじみ。江戸時代からタイムスリップした稀代の絵師の、思いをこめた最後のエッセイ集。

テレビ番組の解説でもおなじみ、着物姿も粋な、稀代の絵師にして時代考証家、「江戸からタイムスリップした」現代の風流人・杉浦日向子の人柄と心意気を映す最後のエッセイ集。命をつなぐ食をめぐる話、人生を彩る酒の話題、大切にしていた憩いのひとときを思いをこめて綴る。懐かしい作品制作風景、単行本未収録の漫画のひとコマ、愛用の着物、酒器、小物の口絵写真、作品リストも収録

Content Description

テレビ番組の解説でもおなじみ、着物姿も粋な、稀代の絵師にして時代考証家、「江戸からタイムスリップした」現代の風流人・杉浦日向子の人柄と心意気を映す最後のエッセイ集。命をつなぐ食をめぐる話、人生を彩る酒の話題、大切にしていた憩いのひとときを思いをこめて綴る。懐かしい作品制作風景、単行本未収録の漫画のひとコマ、愛用の着物、酒器、小物の口絵写真、作品リストも収録。

目次 : 食の章―ゴチマンマ!(ウマイとマズイ/ おにぎりころりん/ ひとりごはん ほか)/ 道の章―酒器十二か月(一月―つつがない正月の、つつましいハレを、黙してすごす、ひととき/ 二月―酔って心身に隙間ができて、そこに心地よい風が通る/ 三月―じっくり選んだ杯で、これからのこと、これまでのことを、たっぷり話したい ほか)/ 楽の章―きょうの不健康(不健康は健康のもと/ うまいもの/ 酒は百薬の… ほか)

【著者紹介】
杉浦日向子 : 1958年、東京生れ。文筆家。「通言室乃梅」で漫画家としてデビュー。以来、一貫して江戸風俗を題材にした作品を描き、1984(昭和59)年『合葬』で日本漫画家協会賞優秀賞、’88年『風流江戸雀』で文藝春秋漫画賞を受賞。『二つ枕』『百日紅』『東のエデン』などエッセイストとしての著書も多いが、『ごくらくちんみ』『4時のオヤツ』では小説家としても腕の冴えを見せた。2005年7月、下咽頭がんのため46歳で逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ヴェネツィア

    江戸を描けば絶妙の杉浦日向子さんだが、この人の食にまつわるエッセイがまたいい(もっとも、今回はお酒の話題の方が多いくらいだが)。食を語らせてさえ「いき」なのだ。九鬼周造によれば「いき」の第1の徴表は「媚態」にあるが、彼女の振る舞いから文体までが「媚態」に溢れている。第2の徴表は「心意気」にあるが、「いただきます」の心を常に忘れないことからこれも合格。第3の徴表は「諦念」だが、彼女には「生老病死」のすべてを受け入れる諦念と覚悟が常にあった。それにしても、日向子さんが死を受け入れるのは、あまりに早過ぎた。

  • 優希

    杉浦日向子さん最後のエッセイ集。体調が万全ではないことも感じられますが、それでも大切な憩いの時間を楽しんでいたことが伺えます。今を生きる江戸の風流人の人柄が滲み出ているのが好みでした。江戸時代を好きになるきっかけを与えてくれた杉浦さんに感謝しつつ、時間を大切に生きた姿の憧れを忘れないようにしたいものです。

  • ムッネニーク

    72冊目『杉浦日向子の食・道・楽』(杉浦日向子 著、2009年3月、新潮社) 著者の死後に発表された、最後のエッセイ集。 食事や酒、器など、基本は彼女が生前愛したものについて書かれているが、作法と礼節を欠いた現代社会に対する苦言も多い。病や通院、最期の晩餐についても言及しており、カラッとした文体ながら強い侘しさを感じさせる。 後書きでは著者の兄である写真家、鈴木雅也が肉親でしか知り得ない彼女の幼少期や学生時代の思い出、そして作家としての苦悩を語る。 〈わたしたちが持つ、命の力は、たぶん数字では測れない〉

  • 佐々陽太朗(K.Tsubota)

    「酒の呑み方七箇条」、御意にござりまする〜。杉浦日向子氏に蕎麦屋での憩い方を教えていただき、酒を呑む時の心構えを諭していただいた今、これから老いを迎えようとする私の人生は、しみじみ味わいを深めていけるような予感がする。思えば齢五十を数えるまでは、椎名誠氏率いる「東ケト会」(東日本何でもケトばす会)に憬れ、いつか一員に加えてはいただけまいかと念願してきた。齢五十を少し過ぎた今、杉浦日向子氏が立ち上げられたという「ソ連」(ソバ屋好き連)の末席を汚させていただきたいと切に願う私である。

  • こばまり

    早いもので没後10年。自らの体調に思うところがあったのか、後半は病についての記述が増えます。愛用の酒器のグラビアが素晴らしい。敬意を表して一献傾けながら読みました。

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