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「銀河英雄伝説」にまなぶ政治学

杉浦功一

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784750515830
ISBN 10 : 4750515833
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ラインハルトに帝王学をまなび、ヤンの苦悩に民主主義の逆説を読み解く。銀英伝には政治学のエッセンスがつまっている!銀英伝に感化され政治学者になった著者たちが贈る、ファンのための政治学入門。

目次 : ラインハルト型リーダーとヤン型リーダー 銀英伝にリーダーシップを学ぶ/ 国家権力の「奪い方」 クーデターに学ぶ民主主義の逆説/ 「民衆のための専制」はありうるか ヤンの苦悩から読み解く「民主主義」の意義/ 拠点さえ押さえれば勝てるのか イゼルローン攻略の地政学/ 必勝の「兵法」は存在するか アスターテ会戦に見る戦略/戦術論/ ヤンの信念と現実世界 テロリズムの肯定は可能か?/ 「正しい」戦争はあるのか 銀英伝に学ぶ「正戦論」とその限界/ 銀英伝は何を描かなかったか 戦争の「罪悪」について/ 権力者たちを悩ませる永遠の難問 カリスマ指導者たちの後継者問題

【著者紹介】
杉浦功一 : 1973年生まれ。和洋女子大学人文学部教授。専攻は国際政治学。神戸大学法学部法律学科卒業。同大学院国際協力研究科博士課程修了。博士(政治学)。サウサンプトン大学(イギリス)客員研究員、日本学術振興会特別研究員などを経て、現職

大庭弘継 : 1975年生まれ。京都大学大学院文学研究科研究員。専攻は国際政治学、応用倫理学。京都大学経済学部中退。元海上自衛官(1等海尉)。九州大学大学院比較社会文化学府博士後期課程単位修得退学。博士(比較社会文化)。南山大学社会倫理研究所専任講師を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • えちぜんや よーた

    これまで政治学に縁は全くなかった。今の調子で生活を続けていくとこれからも政治学に興味を持つこともないだろう。ではなぜ自分はこの本を読んだのか?銀河英雄伝説のアニメを2回くらい見ているからだ。「三度の飯より銀英伝」な人が書いているだけあって分かりやすかった。ただどんなに政治学に詳しくても、銀英伝について何も知らないまたは興味がない人にとってはどうなんだろうか?出版社・編集者は「政治学」という一般的な名詞に「銀英伝」というキラーワードをつけることでマーケティング的な成功を狙っているように思う。

  • 榊原 香織

    銀河英雄伝説を読んで政治学者になったお二人が書いた本。 全巻読んでる人向きです。 ラインハルト型リーダー;カリスマ。ヤン・ウェンリー型リーダー;サーバント・リーダーシップ(支援型)

  • ふみあき

    おもに政治学的な観点から作品に迫った『銀英伝』考察本。と言うことで、約20年前に刊行された『銀河英雄伝説 研究序説』のような熱烈なファンブックではなく、著者の一人が本書を「銀英伝の解毒剤」と呼ぶように、作品を相対化するようなクールな見解が披瀝される。ヤン・ウェンリーの正戦論が拠って立つところを(ラインハルトの決断主義、オーベルシュタインの功利主義と対比して)歴史主義であるとし、一見それとは相容れなく思える京都学派との類似性を指摘するなど、私が当時、ヤンの思想と行動に覚えた違和感を上手く説明してくれている。

  • 白玉あずき

    過去の郷愁からつい購入してしまった。銀英伝、未だ職場にもファンがいて、何かの折に盛り上がったりしています(年寄りばっかりwww)。杉浦先生の担当執筆部分は残念ながら薄いです。民主主義のジレンマ(ヤンの苦悩)については、もはやあちらこちらで書き尽くされているかも。大庭さんの担当された「正戦論」と戦争の罪悪については、私にとって新鮮な部分があったのでこれは良かった。なんと言っても数十年の年季の入ったヤン支持派としては、正解のない苦悩にさいなまれるテーマ。「優柔不断」とも評されたヤン、やっぱり好きです。

  • 緋莢

    田中芳樹『銀河英雄伝説』をきっかけに、政治学者となった2人(大庭弘継は自衛官を経ています)がリーダーシップ、民主主義、地政学等について書いた本。まず、いないとは思いますが『銀河英雄伝説』って、名前を知っているけど、アニメは観た事ない、原作読んだことないという人や、こちらは少しいるかもしれませんが、近年のアニメを観てハマったという人は、まだ読まない方がいいです。というのも、ネタバレ満載なので。開始早々の引用が、某キャラの最期のセリフですし(続く

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