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ISBN 10 : 4831827231
Content Description
菩薩とは本来どのような存在だったのか。
仏陀の前生物語「ジャータカ」には、布施のために飢えた動物に身を捧げる者もいれば、愛欲に負ける者、比丘としての生活に迷う者、過ちを重ねる者も登場する。本書は、仏塔の浮彫に描かれたジャータカ図、南方仏教のジャータカ、漢訳経典等を詳細に検討することにより、菩薩概念がいつ、どのように成立し、なぜ極端化・理想化されていったのかを解き明かす。
■目 次■
●第一章 バールフトのジャータカ図と菩薩
一 ジャータカの最古資料
二 バールフト彫刻に見られるジャータカ
三 バールフト・ジャータカの特性
●第二章 ジャータカと菩薩理念の融合
一 ジャータカの原初的意義
二 四部ニカーヤ・四阿含に散見される仏陀の前生話
三 諸律に見られるジャータカ
四 菩薩なきジャータカから菩薩物語のジャータカへ
●第三章 菩薩の物語と女神ヤクシー
一 問題の所在
二 マトゥラーのジャータカ
三 女神ヤクシー
四 二極の融合
●第四章 南インドのジャータカと仏教
一 問題の所在
二 南インドのジャータカ
三 アーンドラ地方の仏陀観と仏教の特徴
四 アーンドラ仏教の保守性
●第五章 捨身の菩薩
一 問題の所在
二 ジャータカの種別
三 菩薩の転身
四 英雄としての菩薩の捨身物語
五 法華経に見える本生談と菩薩の捨身
六 残された問題
●第六章 本生菩薩の理想化と現実性
一 問題の所在
二 波羅蜜行と本生菩薩
三 山間の菩薩としての本生菩薩
四 本生菩薩の現実性
付録I 『根本有部律薬事』に見られる本生菩薩
付録II 『根本有部律破僧事』に見られる本生菩薩
文庫版あとがき
索引(和漢語索引・ローマ字語索引)
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