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炎を越えて新宿西口バス放火事件後三十四年の軌跡

杉原美津子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784163900926
ISBN 10 : 4163900926
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2014
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

1980年、新宿西口バス放火事件。死者6人の無差別犯罪に日本中が騒然となった。全身80パーセントの熱傷を負った著者は、獄中の「加害者」に面会を求める。そして、夫の認知症と死。一人きりになった著者に、肝臓がんで余命宣告。事件の輸血によるC型肝炎がもとだった―全身熱傷からの生還。生と死を見つめた魂の手記!

目次 : 第1章 炎(鎖鎌/ 加害者、Mさん/ 償い)/ 第2章 追憶(母/ 兄と妹)/ 第3章 甦生(加害者としての責任/ 「被害者」としての役割)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • どんぐり

    1980年に死者6名、重軽傷者22人を出した「新宿西口バス放火事件」。この事件の体験を綴った手記『生きてみたい、もう一度』が出版されたのは1983年。桃井かおり主演、恩地日出夫監督によって映画にもなっている。放浪者がバスの乗客にガソリンをばら撒き、そこに火を放ったバス炎上事件に、「東京は怖いところだな」と思った記憶がある。あれから34年、NHKのドキュメンタリー番組を機会に本書を著した著者。その半年後には亡くなっている。80%の全身熱傷で生死をさまよい、その治療に使用された輸血が原因で肝炎に罹り、最期は肝

  • らむり

    バス放火事件で体の80%に火傷を負った著者の、被害者だからこその34年間の苦悩。とても重いです。

  • ナミのママ

    ある時、いきなり無差別放火事件に巻き込まれる。奇跡の生還をしたものの、発熱や後遺症という体の痛みと、事件の怖さと世間の怖さという心の痛みを抱えて生き続けるという人生とはどういうものなのでしょう。出版社サイトには『心の傷のカサブタを剥いで考え続ける著者に圧倒されます』とありますが、私の感想もその一言です。何も言えないし、何も言いたくないと思いました。この本を読んで、著者は事件に巻き込まれなかったとして、こういうもののとらえ方をして、尖って生きていったのだろうかと、考えてしまいました。

  • 今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン

    被害者と加害者は傷のキャッチボール、というフレーズが読後思い浮かんだ。相手の傷が見えると、それは自分の傷となる。痛さの共有。共有が「赦す」に繋がる。

  • 100名山

    著者は物心ついた頃から文章を書くのが好きだったようです。 事件に遭遇してから本を出すようになり、本書が5〜6冊目になります。 人に読まれることよりも、自分自身のために確かめるように綴られています。 事件の周辺にとどまらず、炎を越えることを刹那躊躇ったことから 自問自答が始まり、不倫、両親との軋轢、スクープ写真を撮った兄とのわだかまり 犯人との関係、周辺の人々と自分自身をも含めた本音と建前。 良く書き込まれています。 私はその不倫相手、荘六氏の言葉に胸を突かれました。

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