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日本史を支えてきた和紙の話

朽見行雄

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784794226792
ISBN 10 : 4794226799
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2023
Japan

Content Description

聖武天皇は和紙を用いて膨大な数の写経を推進し、国家の安泰を図った。紫式部は和紙と紙巻筆の特性を生かして、源氏物語を書いた。浮世絵は和紙なしには生まれない芸術だった―。和紙は単なるモノではなく、日本人の心情に訴える精神性をも備え、国家経営から芸術、日常生活への寄与まで、驚くほど広範に能力を発揮した。黒子として歴史を生きてきた和紙に光を当て、日本史を読み直す。

目次 : 第1章 日本人と「紙」との出会い/ 第2章 正倉院文書に見る古代の和紙作り/ 第3章 和紙の力で鎮護国家を築いた聖武天皇/ 第4章 和紙と紙巻筆が生んだ源氏物語/ 第5章 平家一門を西方浄土に導いた装飾料紙/ 第6章 雪舟の水墨画と日本人の心/ 第7章 和紙の蝶番が拓いた屏風芸術/ 第8章 和紙が支えた徳川の天下泰平/ 第9章 浮世絵は和紙の本懐/ 第10章 和紙の里・越前の文明開化/ 第11章 現代人の心を包む和紙―日本画家・千住博の雲肌麻紙

【著者紹介】
朽見行雄 : ジャーナリスト。和紙文化研究会員。1934年北海道生まれ。59年北海道学芸大学卒業後、NHK入局。北見放送局、報道局報道番組部で番組制作に従事。90年NHK退職。その後、イタリアで文化や伝統工芸職人について取材。2010年和紙文化研究会員。2011年國學院大學文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • こっことり

    素晴らしかった。思いの外あっという間に読み終えた。和紙に対する認識が変わり、和紙を通して学び返す歴史も楽しい。仮名と和紙が同時期に現れた事で、源氏物語が生まれる一つの要素になった事や、権力者に保護された屏風や襖絵が輸入品で賄われた事に対して、庶民の支持を得た浮世絵が、和紙と共に発展していく様はとても興味深い。またドラッカーやジョブズを通して和紙の評価が再認識される事に、海外に弱い日本を寂しく思いながら、これも日本の本質なのかもと思ったり。和紙は懐紙をよく買いますよ。ホントに素晴らしいです。

  • takao

    ふむ

  • skr-shower

    考えてみれば、写経があったから髪も生産しなきゃいけないし宝物としても残った。外からの評価ではなく、日本の中から使っていくという機運が高まれば良いのだが。

  • 狐狸窟彦兵衛

    日本文化の基盤を支えた素材の歴史やさまざまな活用が紹介されていて楽しくよみました。産業としての製紙が、大きく日本経済を支えてきたという視点も新鮮でした。正倉院文書などに残る「紙」と「墨」の記録媒体としての優れた側面も改めて認識しました。兎に角「和紙」への愛に満ちた本です。

  • Kan Bin

    学術的な本ではなく、和紙の豆知識がどんどん増えていくような本。おもしろく読めたけど、個人的な熱量とか推測が多くてちょっと気になっちゃった。和紙というフィルターをかけて日本史を振り返るとこんなに面白い!

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