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月白青船山

朽木祥

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784001160222
ISBN 10 : 4001160226
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
朽木祥 ,  

Content Description

夏休み、旅行の計画がふいになった兵吾と主税の兄弟は、鎌倉に住む大叔父さんのお屋敷に預けられることに。二人は地元の少女、静音と知り合って遊ぶようになるが、ある日、見知らぬ谷に迷い込んでしまい…。鎌倉の歴史と伝説が彩る、本格ファンタジー。

【著者紹介】
朽木祥 : 広島市生まれ、被爆二世。作家。作品はファンタジーからYAまで多岐にわたり、数々の賞に輝く。鎌倉を舞台にした作品に『かはたれ 散在ガ池の河童猫』(福音館書店/児童文芸新人賞他)などがある。その他の作品に『風の靴』(講談社/産経児童出版文化賞大賞)、『光のうつしえ』(講談社/小学館児童出版文化賞他)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ちょろこ

    鎌倉の歴史と伝説を絡めたひと夏のファンタジーの一冊。絶え間なく降り注ぐ蟬時雨。ほんの一瞬だけ訪れる静寂。その一瞬の静寂をとらえたものだけがいざなわれる不思議な世界が心にスッと入り込む。子供はこの不思議な世界と冒険譚に、大人は哀しみを含んだ歴史や心情をかみしめながら、謎解きを楽しむ…そんなふうに親子で楽しめる、良き作品。悲しみを心に閉じ込めた人物のふとした瞬間の言葉が所々心に響く。これを味わえるのは大人ならでは。大姫異聞も良かったな。何倍もの感情が溢れている最後の一文にキュッと胸がしめつけられた。

  • ★Masako★

    ★★★★夏の余韻が残るこの時期に読めて良かった♪夏休み、鎌倉の大叔父の家で過ごす事になった兵吾と主税の兄弟。二人は地元の少女・静音と知り合い遊ぶうちに、時空を超え見知らぬ谷に迷い込む。時の止まった村、案内役の光り輝く白い猫…村を救う為に三人は“瑠璃”の行方を探すことに。後半の謎解きは、読み手も一緒に考え楽しんだ♪鎌倉の歴史と伝説、悲愛を上手く絡めた上質のファンタジー。花吹雪が舞う中の幻想的なエピローグが印象的。児童書ではあるが、大人も、大人だからこそ楽しめた作品。鎌倉は好きな場所。また行ってみたくなった♪

  • ☆よいこ

    YA。児童書。本格ファンタジー。夏休み大叔父さんの屋敷で過ごすことになった兵吾(ひょうご)と主税(ちから)兄弟。ふたりは、鎌倉の山の中で出会った少女、静音(しずね)と愛犬ダンと一緒に遊んでいると、いきなり不思議な谷に迷い込んだ。「星月谷(せいげつだに)」では千年も時が止まり、残された村人たちが闇に飲まれる恐怖におびえていた。『ある日きょうだいと娘、異形のもの”が現れるであろう。そのものたちは瑠璃を見つけだすであろう』と言い伝えられており、主税たちに助けを求めてきた。三人は現代に戻り、失われた瑠璃を探す。

  • へくとぱすかる

    切通しという、特徴ある鎌倉の道の、800年ほぼ変わらない景観。頼朝の時代の悲しいできごとが時の流れを淀ませて、夏休みに出会った兄弟と少女を、ルリの玉をめぐる謎の探索に向かわせる。ラピスラズリは地の美しい青色と、星の砂子を思わせる金色の細粒が見事な鉱石で、鎌倉時代にはおそろしく貴重な宝物だっただろう。ファンタジーとミステリと、さらに現代の家族模様までをからませてルリ色で染め上げた、ひと夏の物語。兄弟の大叔父と、静音の母・夏子は大人だけど、真正面から自分の思いもこめて共に行動している点がよかった。2019年。

  • ゆみねこ

    夏休み、鎌倉に住む大叔父さんの家に預けられた兵吾と主税の兄弟。地元の少女・静音と共に見知らぬ谷に迷い込む。不思議な白猫に導かれ、たどり着いた不思議な世界。夏休みの 少年少女向け、勿論昔少年少女だった大人にもお薦めです。

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