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新装版 彼岸花はきつねのかんざし

朽木祥

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784333029426
ISBN 10 : 4333029422
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

おきつねさんは、人を化かす。
おばあちゃんは、しょっちゅう化かされる。
でも、也子(かのこ)の前に現れたのは、
ふわふわのしっぽの、かわいい子ぎつねだった――。

戦時下の広島でくらす、小学4年生の也子。
子ぎつねと次第に仲よくなっていく
つつましくも穏やかな日々が、
一発の爆弾によって、突然奪われます。

あたりまえの暮らしが奪われることこそが戦争の悲しみなのだと、私はいつも考えています。 〜原書あとがきより〜

教科書に採用された『たずねびと』の著者による、新しい戦争児童文学の原点。
日本児童文芸家協会賞、赤い鳥さしえ賞受賞作品。

※本書は2008年に発行された『彼岸花はきつねのかんざし』(学研)の新装版です。新装版の発刊にあたり、一部イラストを変更し、巻末に「新装版へのあとがき」を追加しました。

■編集者コメント
著者は被爆二世であり、「今を生きる子どもたちにいかに戦争体験を分かち合うか」という困難なテーマに真摯に取り組んで来られました。2020年から教科書(小学五年生国語/光村図書)に『たずねびと』が掲載されていますが、2008年に発刊された本書は、著者がそうした「新しい戦争児童文学」として最初に書いたものであり、原点とも言えます。戦後八十年という節目に、ぜひ読んでいただきたい作品です。

【著者紹介】
朽木祥 : 広島市出身。被爆2世。デビュー作『かはたれ』(福音館書店)で児童文芸新人賞、日本児童文学者協会新人賞ほか受賞。『彼岸花はきつねのかんざし』(Gakken)で日本日本児童文芸家協会賞、『風の靴』(講談社)で産経児童出版文化賞、『光のうつしえ』(講談社)で小学館児童出版文化賞ほか受賞。『あひるの手紙』(佼成出版社)で日本児童文学者協会賞受賞

ささめやゆき : 東京都出身。1985年、ベルギー・ドメルホフ国際版画コンクールで銀賞。『ガドルフの百合』(偕成社)で小学館絵画賞、『真幸くあらば』で講談社出版文化賞さしえ賞、『あしたうちにねこがくるの』(共に講談社)で日本絵本賞、『彼岸花はきつねのかんざし』(Gakken)で赤い鳥さしえ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ぱせり

    原爆によって潰えてしまったたくさんのもの。でも、たくさんの小さな希望が、物語のあちこちから顔をのぞかせている。(竹林のあちこちから顔をのぞかせるこぎつねの顔みたいに) 戦後80年の夏に、この本が新版として復活したことが嬉しくて、小さい声で「こんども、こんども、また、こんどもね」と語りかける。 

  • kyoko

    戦時下の広島の田舎でのはなし。 子ぎつねに出会い、一緒に遊ぶ・・・ほんわか優しい物語だったのに戦争が・・・。戦後80年なんだな・・・。

  • omasa

    新版が出たことを知り、よいタイミングで自校に購入。表紙の色に風合い、見返し、扉、すべてが良く出来ている。手にとって、懐かしいような気持ちになる。こういうとき、本はデジタルより紙だと思う。懐かしく温かい装丁に誘われるように読み始めるが、爆撃機、警戒警報という言葉に出会い、不穏なざわざわとした気持ちをかかえながら読み進めることになる。それをささめやゆきさんの絵が優しくフォローしてくれる。大好きな朽木祥さん、プラスささめやゆきさん、ペストコンビだ。

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