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しずくと祈り 人影の石の真実

朽木祥

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784092893429
ISBN 10 : 4092893426
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
朽木祥 ,  

Content Description

原爆投下後、石段に焼きついた人影の真実

広島平和記念資料館に展示されている「人影の石」。
それは、原爆の強烈な熱戦で石段に残された黒い影。
これはだれの影なのか?
その人はどうしてそこにいたのか?
原爆投下の後、その人はどうなったのか?

「人影」がだれのものなのか、どうしてこのような形で残ったのか、当時の目撃情報、遺体を収容した兵士の証言などから解き明かす、真実をたずねて伝える物語です。

【編集担当からのおすすめ情報】
物語の中で、人影の石の主と言われている越智ミツノさんは、作者、朽木祥さんの姻戚に当たるそうです。作者は子どものころからこの「人影」の話を聞いていたそうです。事実に基づいて創作した渾身の作品となりました。
朽木祥さんの作品で、小学校5年生の国語の教科書に掲載された「たずねびと」は、多くの子どもたちに読まれていますが、本作品はもう一人の「たずねびと」の物語です。

【著者紹介】
朽木祥 : 広島市出身。被爆2世。デビュー作『かはたれ』(福音館書店)で児童文芸新人賞、日本児童文学者協会新人賞、産経児童出版文化賞ほか受賞。その後『彼岸花はきつねのかんざし』(学習研究社)で日本児童文芸家協会賞受賞。『風の靴』(講談社)で産経児童出版文化賞大賞受賞。『光のうつしえ』(講談社)で小学館児童出版文化賞ほか受賞。『あひるの手紙』(佼成出版社)で日本児童文学者協会賞受賞。作品はファンタジーからリアリズム、YAまで多岐にわたる。日本児童文学者協会理事、「こどもの本委員会」委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • にたいも

    朽木祥さんによる広島原爆文学。広島平和祈念資料館に展示されている、誰もが知る「人影の石」の背景を巡る親子5代の物語。「たずねびと」や「光のうつしえ」を読んできた子どもたちに高校や大学の年代で手にとってほしい本。今までの作品にはなかった、原爆投下後の惨状が描かれる。基町スラム、朝鮮人被爆者にも触れる。高校の読書感想文コンクールの課題本になってほしい。

  • ぱせり

    「あの日行方知れずになった人らを偲ぶ墓標のようなもの」 なのだろう。 この墓標が、戦後に生まれ、今を生きているわたしたちにも語り掛けている言葉がある。見ようとすれば、聞こうとすれば、ちゃんと届く言葉。その見方、聞き方を、四世代の少女たちの暮らし方が、私たちに告げている。

  • エル

    ある日突然奪われた日常、かけがえのない家族。石に影だけを残して。影に名前を与えて家族を取り戻す物語。怖いのはこれが現実にあったということ。戦争さえなかったら、原爆さえなかったら生まれなかったかもしれない悲劇。ぜひ色々な人に読んでもらいたい一冊。

  • 菱沼

    書かれてよかった物語。研究と追求と、知と情とがしっかりとひとつの形をつくっている。けれど。けれど、なのだ。著者の真摯な思いや「伝える」ことの大切さを本当に感じるのだけれど。なにかが美しすぎる。人影ができた酷い推測、原爆の現実を描いてもまだ美しい。作者は考え方も文章力も巧みにすぎるのかもしれない。語り継ぐ少女たちの文体がみな似通っているし、ひとりひとり違う人間の言葉というより、誰かひとりの思いを重複させて反映しているような結果になっているのが惜しい。

  • くま美

    広島平和記念資料館の「人影の石」は誰なのか?あとがきを読んで、人影かもしれない越智ミツノさんと朽木さんが姻戚関係だったことが書かれている。朽木さんだから書けた物語。朽木さんが書く平和への願いは重みはある。

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