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完全版 土地 4巻

朴景利

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784904855447
ISBN 10 : 4904855442
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

崔参判家の実権を握った趙俊九は、法外な小作料を取り立てるなど、その横暴さは目に余るものとなった。日露戦争に勝利した日本が朝鮮の主権を侵食し、日本の有力者につながる俊九の勢いは増すばかりだ。崔参判家の跡取り娘の西姫は、俊九に反撃できない鬱憤から吉祥、鳳順にしばしば八つ当たりする。鳳順は吉祥への思いを募らせるが、吉祥はその思いを受け入れられない。幼い頃から固い絆で結ばれていた三人の間には、微妙な亀裂が広がる。祖国存亡の危機に重なる西姫の窮状に、彼女を支えてきた人たちは俊九に反旗を翻した。追われる身となった彼らと共に、西姫は新天地を目指す覚悟を決める。平沙里を舞台とした第一部が完結。

【著者紹介】
朴景利 : 1926年、慶尚南道統営市生まれ。晋州高等女学校、ソウル家庭保育師範学校(世宗大学の前身)卒。1955年に短編小説「計算」でデビュー、1957年に短編「不信時代」で『現代文学』新人賞受賞。以後、次々と長編作品を発表し、各種文学賞を受賞して実力派の作家としての地位を確かなものにすると同時に、韓国の女性作家の草分け的存在となった。1969年から25年間にわたって書き継がれた大河小説『土地』は代表作であり、韓国現代文学における最も優れた作品の一つと評される

金正出訳 : 1946年青森県生まれ。1970年北海道大学医学部卒業。現在、美野里病院(茨城県小美玉市)院長。医療法人社団「正信会」理事長、社会福祉法人「青丘」理事長、青丘学院つくば中学校・高等学校理事長も務める

吉川凪 : 大阪生まれ。新聞社勤務の後、韓国に留学。仁荷大学博士課程修了。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 崩紫サロメ

    西姫の祖先が代々所有していた平沙里を舞台とした第一部がここで簡潔する。日露戦争の終結、日本の韓国への圧力が更に高まる時代の中で西姫は多感な少女時代を過ごす。幼馴染みで西姫に取って服従すべき存在である吉祥や鳳順が彼女に同情めいた思いを見せた途端に烈火の如く怒る西姫。作者は「猛獣は、群れから放れたり病気になったり傷ついたりして力が弱くなると、獰猛になる。西姫も同じかもしれない」と綴る。5巻からは間島を舞台とする彼らの青年時代、そして韓国併合の話となる。

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