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乱と変の日本史 祥伝社新書

本郷和人

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784396115654
ISBN 10 : 4396115652
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

中世を中心に、日本史の転換点となった、あるいは転換点を引き寄せる要因となった一〇以上の乱と変を読み解いたのが、本書である。なぜ起きたか(背景)、誰と誰が何のために戦ったか(構図)、どう進展したか(経過)、何をもたらしたか(結果)を明らかにして、当時の日本がどのような状況にあり、当時の日本人が何を求めたのかを考察していく。ひとつひとつの乱と変を掘り下げることはもちろん、すべてをつなげることで、日本史を貫くものが見えてくる。すなわち、この国では誰がどのような時に勝利し、敗れる者は何ゆえ敗れるのか。七〇〇年にわたる「武士の時代」を概観、日本および日本人の本質に迫る。

目次 : 乱と変から何がわかるか/ 平将門の乱/ 保元の乱、平治の乱/ 治承・寿永の乱/ 承久の乱/ 足利尊氏の反乱/ 観応の擾乱/ 明徳の乱/ 応仁の乱/ 本能寺の変/ 島原の乱/ 日本史における「勝者」の条件

【著者紹介】
本郷和人 : 東京大学史料編纂所教授、博士(文学)。1960年、東京都生まれ。1983年、東京大学文学部卒業。1988年、同大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。同年、東京大学史料編纂所に入所、『大日本史料』第5編の編纂にあたる。東京大学大学院情報学環准教授を経て、現職。専門は中世政治史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • とん大西

    歴史は大好物ですが、専門書の類いは、まぁ関心が向きません(勉強感があってリラックスできん)。お気楽に歴史ロマンのゾクゾク感を楽しみたい−磯田先生も良いですが、最近は軽やかに本質を突く本郷さんの著作もお気に入りです。乱に変に役に…教科書で習ったものからそうでないものまで。味気ない暗記モノだった「○○の乱」が絶妙解釈で魅力的な劇中の一幕にみえてきます。麒麟ロス冷めやらぬ「本能寺の変」は割りとドライな解釈。ただ『信長の領国政策は謀叛と両刃の刃』の解説はナルホドなぁと唸りましたゎ。ウン、良書良書(^^)

  • パトラッシュ

    トレンドに乗った者が勝利するとは、日本のみならず各国の歴史にも共通しているのではないか。フランスやロシア、イランの革命は旧体制の失政が積もった果てに起きたし、東欧革命やアラブの春も同じだ。変革を求める空気をいち早く察知して、実力行使まで突き進む意思と能力のある者がその時代にいるかが重要だと感じる。ただ、それぞれの事件に外から利用したり逆に潰そうとする勢力は必ず出るので、その勢力の数と広がりの違いが乱か変か役か合戦かに分ける要素と思える。妨害勢力のなかった乙巳の変や大寧寺の変の成功を見れば理解できるのでは。

  • skunk_c

    平将門の乱から島原の乱まで、主に中世の争いをメインにしてその歴史的な意味を平易に説き明かしている。大きな歴史的視点をしっかり持っている著者ならではで、それぞれ1冊の本にもなっている観応の擾乱や応仁の乱もサクッと解説。枝葉がない分その基本構造を理解しやすかった。東国国家論については今まで読んだ中でいちばん簡潔に捉えることができた気がする。読みやすいが中身はしっかりしており、日本史を学ぶ高校生に推薦できる内容。積ん読になっている中公新書の乱三部作に手を付ける導きになりそう。ゆかりの地に足を伸ばしたくなった。

  • ホークス

    2019年刊。中世以後の乱と変を分析し、政治体制などの構造面から歴史を解説。枝葉を落とした簡潔さが良い。平将門の乱の頃、朝廷は遠い関東を治めきれず、土豪や国府の官吏や退役官吏が土地と利権を争う「勝ったもん勝ち」の世界だった。著者は将門を武士の時代の先駆けと見る。鎌倉幕府は「武士によるもう一つの政権」として生まれた。朝廷の考える「権門体制」では、武士は天皇や貴族に従う存在。旧体制に戻そうとする朝廷の姿勢は室町時代まで続く。信長から江戸幕府に至る武士と宗教勢力の戦いで、島原の乱を総仕上げとする見方も説得力あり

  • slider129

    テレビでお馴染みの本郷さんによる、中世に起きた乱と変の中で転換点になる様な重要な出来事を纏めた一冊。それぞれが独立して起きていた様に思えた事件であっても、歴史という流れの中で次の時代へタスキを渡す様に影響を与えていたことがよく解る。特に応仁の乱では、いきなり細川氏と山名氏の諍いが勃発した訳ではなく、室町幕府が始まり三管領四職間でのパワーゲームが繰り返されながら、1467年に辿り着く説明を読むだけでも、この本を読んだ価値はありました。また権門体制論vs東国国家論も、中世を理解する為の新しい指針となりそう。

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