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信念 浪人小説傑作選 角川文庫

末國善己

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041157619
ISBN 10 : 4041157617
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

いつの時代も、己を信じ、ひとりで闘い続ける人々の姿は、気高く誇り高い――。宮部みゆき、葉室麟ほか人気作家が大集結! 矜持を武器に困難な世の中を生き抜いた、男たちの折れない「信念」を体感せよ。

【著者紹介】
山本周五郎 : 1903年山梨県生まれ。小学校卒業後、東京の山本周五郎商店で徒弟として働く。26年「須磨寺附近」が『文藝春秋』に掲載され、注目を浴びる。67年2月、逝去

滝口康彦 : 1924年長崎県生れ。57年、『高柳父子』でデビュー。58年『異聞浪人記』でサンデー毎日大衆文芸賞、59年『綾尾内記覚書』でオール新人杯(のちのオール讀物新人賞)を受賞。『主家滅ぶべし』や『かげろう記』などで計六度直木賞候補となった。85年に多久市文化連盟文芸文化功労賞を受賞。2004年6月、逝去

葉室麟 : 1951年北九州市小倉生まれ。西南学院大学卒業後、地方紙記者などを経て、2005年、「乾山晩愁」で歴史文学賞を受賞しデビュー。07年『銀漢の賦』で松本清張賞、12年『蜩ノ記』で直木賞、16年『鬼神の如く 黒田叛臣伝』で司馬遼太郎賞を受賞。17年12月、逝去

山本兼一 : 1956年京都市生まれ。同志社大学文学部を卒業後、出版社勤務を経てフリーのライターとなる。88年「信長を撃つ」で作家デビュー。99年「弾正の鷹」で小説NON短編時代小説賞、2004年『火天の城』で松本清張賞、09年『利休にたずねよ』で直木賞、12年京都府文化賞功労賞を受賞。14年2月、逝去

宮部みゆき : 1960年東京都生まれ。87年「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞、92年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、同年『本所深川ふしぎ草紙』で吉川英治文学新人賞、93年『火車』で山本周五郎賞、99年『理由』で直木賞、2022年菊池寛賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • いつでも母さん

    末國善己編の浪人小説傑作選。先に武家アンソロジーを読んで続けてこちらも。豪華な執筆陣が嬉しい。トップバッターは山本周五郎『薯粥』もうここから引き込まれる。どちらのアンソロジーも私は解説は読まずにただ楽しんだ次第。これからもどんどん続きそうな予感がする。

  • タイ子

    浪人のイメージと言えば、貧乏長屋に住み傘張りで糊口をしのいだり、寺子屋で子供たちに読み書きを教える姿。そればかりではないよとおっしゃる向きもおありかと思いますが、そればかりが浪人ではない姿を描いたのが本作。5人の作家たちよるアンソロジー。泰平の世になっても武士は武士。その信念さえ持てば生きて行ける。たとえ、腰に差す二本差しが竹光に変わろうとも。「異聞浪人記」が印象深い。切腹の高潔さと武家社会の欺瞞を暴く浪人の姿に胸が熱くなる。ラストの宮部さんは既読だが何度読んでも面白い。

  • がらくたどん

    ご紹介頂いて。戦国時代の終焉と共に常態化した戦闘要員としての武士余りに幕府の統制強化策である大名・旗本の改易・取り潰しが拍車をかけ町に帯刀無職が溢れ出した江戸時代。リストラされた境遇は同じでもその実態はひと色ではない。5人の作家による浪人の姿に5通りの悲哀と矜持と信念を見るアンソロジー。目当ては滝口康彦の「異聞浪人記」大身武家の門前での狂言切腹が流行る中で起きた屈辱と悲壮を描き「切腹」「一命」のタイトルで2度映画化された作品。困窮を自己責任と高みから嗤う者達の理屈と屈辱に耐える者の意地がぶつかる流石の逸品

  • おか

    「薯粥」山本周五郎:周五郎さんの描く漢ってなんて好い漢ばかりなんだろう、惚れてしまうやろ 「異聞浪人記」滝口康彦:初読み作家さん 屋敷の玄関先で切腹させてくれって、悲し過ぎる 「鬼の影」葉室麟:忠臣蔵を題材としてるが 漢同士良いものですね 「うわき国広」山本兼一:男って馬鹿で。。。「敵持ち」宮部みゆき:この作品も何度も読んでますが やっぱり宮部さんの時代小説は最高ですね

  • kawa

    図書館新刊書コーナーより。時代小説の手練れ5人の短編浪人小説集。「芋粥」(山本周五郎)、「異聞浪人記」(滝口康彦)は再読。どちらも名作と称せる作品だと思う。後の3作も読みごたえありの充実作。宮部みゆきさんのシンプルだが切れ味鋭い時代ミステリー「敵持ち」が特に好印象。

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