Books

神に愛されていた

木爾チレン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784408538402
ISBN 10 : 440853840X
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2023
Japan

Content Description

希望と絶望、羨望と嫉妬…これは、ふたりの女性作家が才能を信じて生きた物語。若くして小説家デビューを果たし、その美貌と才能で一躍人気作家となった東山冴理。しかし冴理は人気絶頂のさなか、突然、筆を断った―。やがて三十年の時が経ち、冴理のもとへ、ひとりの女性編集者が執筆依頼に訪れる。―そして、この時を待っていたというように、冴理は語り始める。「あなたは、誰かを殺したいと思うほどの絶望を味わったことってあるかしら」。『みんな蛍を殺したかった』の俊英女性作家による最高傑作、降臨!!

【著者紹介】
木爾チレン : 1987年生まれ。京都府京都市出身。2009年、大学在学中に執筆した短編小説「溶けたらしぼんだ。」で新潮社「第9回 女による女のためのR‐18文学賞」優秀賞を受賞。2012年、『静電気と、未夜子の無意識。』(幻冬舎)でデビュー。その後は、ボカロ小説、ライトノベルの執筆を経て、恋愛、ミステリ、児童書など多岐にわたるジャンルで表現の幅を広げる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • ミカママ

    知り合いの中にもいわゆる「売れっ子」クリエイター(作家さんだったり漫画家さんだったり)がいて、彼らに会うと必ず聞かされるクリエイトする際の孤独と焦燥感。そして彼らはもれなくエゴサをしている。閑話休題。今作は作家である女性ふたりの憧れ、嫉妬や焦燥をドロドロぐちゃぐちゃに描いたものかと思っていたが…。天音サイドの想いに少々無理を感じてしまった。いやいや、女性はそこまでお馬鹿になれないよ、普通はそこで目が覚めるよ…って。わたしが冷たすぎるのか。愛情のリトマス試験紙として読んでみるのもいいかもしれない。

  • 空藍🕊️𓈒𓏸︎︎︎︎

    これは”2人”の小説家の物語ー。嫉妬。それは人を壊すほどの感情なんだなと改めて感じました。その嫉妬がこの本では大きく描かれています。夜の都会の風景や大人の恋など、現実味がある内容で、とってもハラハラしました。神に愛されし才能を持つものは自分ではなかったという絶望感、とても共感できる気がします。すれ違う2人。上手くいかない展開。そんな進行がこの本をより鮮やかにします。『闇の中にこそ本物の、救いの光がある』

  • machi☺︎︎゛

    東山冴里と白川天音。この2人の女性作家の嫉妬や羨望、すれ違いの物語。歳をとってからの冴里が昔を思い出す形で話が進む。でも当時、お互いにもっとさらけ出して素直になっていたらもっと別な結果になっていたのに。作家という職業は特別で孤独なんだろうなと思った。必死の思いで書かれた作品だからこそ読んだ私までこんなに感情が揺さぶられるのだろう。

  • これは紛れもなく傑作でした。木爾チレン氏が黒歴史だけの作家だと思っていたら大間違い。こんなにも切ない、しかし羨望と嫉妬が入り混じったストーリーは今まであまり読んだことがない。運命のいたずらと言う言葉さえも生温くてストーリーが進むほどに引き込まれてしまいました。光があるからこそ、闇が生まれる。今だから明かされる真実を知り、この言葉の意味がわかった時にはきっと切なさを読んだ者に教えてくれるはず。

  • 星群

    初読み作家さん。才能を持った者同士のすれ違い。羨望と焦燥と、色んな想いが交錯して、息も吐かせぬ程に。そんな彼女らの姿を観て、ただただ茫然とする私がいました。モーツァルトとサリエリの関係、中学生の頃音楽の時間に習ったな、なんて思いながら。同年代の作家さんは何人か読んできましたが、森見登美彦さんなど慣れ親しんできた作家さんや、京都が出できたので、より身近に感じられて応援したくなりました。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items