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二人一組になってください

木爾チレン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784575247688
ISBN 10 : 4575247685
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2024
Japan

Content Description

卒業式直前に始まったデスゲーム(特別授業)
あなたに本当の友達はいる?

誰かと手を繋がないと死ぬ――。
女子高のクラス内カーストが崩壊し、
裏切り、嫉妬、憧れ、真実が手を取り合う。

『みんな蛍を殺したかった』の著者が
青春と友情の極致を描く最高傑作!


【ルール】
・二人一組になってください。

・誰とも組むことができなかった者は、失格になります。その回の失格者が確定したら、次の回へと続きます。

・一度組んだ相手と、再び組むことはできません。

・残り人数が偶数になった場合、一人が待機となります。

・特定の生徒が余った場合は、特定の生徒以外全員が失格になります。

・最後まで残った二人、及び一人の者が、卒業式に出席できます。

・授業時間は60分です。


《あらすじ》
「このクラスには『いじめ』がありました。それは赦されるべきことではないし、いじめをした人間は死刑になるべきです」
とある女子高の卒業式直前、担任教師による【特別授業(ゲーム)】が始まった。突如開始されたデスゲームに27人全員が半信半疑だったが、余った生徒は左胸のコサージュの仕掛けにより無惨な死を遂げる。
自分が生き残るべき存在だと疑わない一軍、虚実の友情が入り混じる二軍、教室の最下層に生息し発言権のない三軍――。

本当の友情とは? 
無自覚の罪によるいじめとは何か? 
生き残って卒業できるのは果たして誰か?


【著者紹介】
木爾チレン : 1987年生まれ、京都府出身。2009年、大学在学中に執筆した短編小説「溶けたらしぼんだ。」で「第九回女による女のためのR‐18文学賞」優秀賞を受賞。12年に『静電気と、未夜子の無意識。』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • W-G

    『みんな蛍を〜』から続けて読んだ。楽しく一気読みしたが、著者の持ち味であろう女学生の裏表ある心理描写は流石といえるものの、それ以外は世界観含めて造り込みが甘く、説得力に欠ける部分が目につく。生徒同士のコサージュの仕掛けだけがあまりにもSFで浮いていたり、そもそも黒板にあんな変な書き込みがあったら、全員がコサージュをつける可能性の方が低い。ゲームの内容自体も、カースト上位のイジメ加害者側が生き残る確率が高く、目的と合致していないものに思えてしまう。ゲームの抜け穴を利用した何かがない点も物足りないところ。

  • さてさて

    「二人一組になってください」。日常に当たり前のように聞かされてきた言葉の残酷さを噛み締めるこの作品。そこには、卒業を前にした女子高生達のまさかの『デスゲーム』な物語が描かれていました。27名の生徒達の性格づけの細やかさに驚くこの作品。どのように展開するのか、全く予断を許さない構成にページを捲る手が止まらなくなるこの作品。“手を繋ぐ順番など、本当に何度も確認しながら物語を構成していきました。血を吐きそうな作業でした”とおっしゃる木爾チレンさんのこの物語にかける熱い想いに心揺り動かされる素晴らしい作品でした。

  • 卒業式の日に突然始まった特別授業という名のデスゲーム。スクールカーストに関係なく二人一組にならなければ失格となり死んでいく。私の学生の頃にはスクールカーストなんて言葉はなかったけれど、グループというものはあった。しかし、見下したりとかいじめとかそういうことはなかった。ただ、気の合う仲間が自然とグループになっていた。裏切り、嫉妬、思惑が渦巻き本当の関係性を浮き彫りにする、このデスゲームを生み出した木爾チレン氏のプロット勝ちだと思いました。

  • mukimi

    いつも自分とは違う視点で面白い本を紹介してくれる友達のお勧めで。デスゲームなんて普段読まないけど、女子校の奇数人数のクラス内で2人1組を作る設定が興味を引いた。自分も女子校出身で「あ、私1人だ」と突然気付き孤独感におそわれた体育の時間があった。稚拙な精神が生み出した醜い摩擦や心の傷は今でもたまに思い出して溜息になったりする。そんな傷を極端に突き詰めた本書を読んで、あの傷をまだ引きずってても別に私重い訳でもないんだなと思った。未成熟な理性が狭い教室で混ざり合うあの時代はやはり人生において特殊な時期だった。

  • yukaring

    「二人一組になってください」この言葉が孕む残酷さ。その意味が深く胸に突き刺さる傑作青春サスペンス。ある女子高で卒業式の朝に突然始まったデスゲーム「誰かと手を繋がないと死ぬ」誰とも繋げなかったり同じ人と2度手を繋ぐと失格となる。失格者が次々に無惨な死体となっていく中でもスクールカーストは存在。美しく傲慢な一軍、ごく普通の二軍、教室の最下層に生息する三軍女子の間の溝は暗く深い。親友による裏切りや嫉妬、無自覚の悪意が渦巻く女子同士の命を掛けた心理戦。生き残るのは誰なのか?これは息を詰めて読み入ってしまう一冊。

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