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1919年 現代への模索 歴史の転換期

木村靖二

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784634445116
ISBN 10 : 4634445115
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

1919年その時日本は第一次世界大戦に連合国側で参戦し、戦勝国としてパリ講和会議に参加しました。翌年設立された国際連盟において、日本はイギリス・フランス・イタリアとともに常任理事国になりました。連盟設立に際し、日本は規約に人種平等条項を入れることを要求し、欧米諸国を驚かせました。

目次 : 総論 現代への模索/ 1章 パリ講和会議とロシアの内戦(ロシア革命と第一次世界大戦/ 内戦のロシア/ 講和会議の始まり/ コルチャークの進撃と挫折/ ソヴィエト政権は生き残る)/ 2章 胎動する巨大国家アメリカ(「戦後」世界の行方/ ヨーロッパからみたアメリカ/ 移民を制限する国家/ 秩序の形成をめざす共和党政権の論理/ 崩壊からニューディールへ)/ 3章 ナチズムという選択(大衆的政治動員時代の幕開け/ 新憲法・講和条約をめぐる抗争/ 世界恐慌と新たな未来像の模索)/ 4章 近代国家像の模索(普遍と特殊/ 民主主義への懐疑/ 新たな制度の模索/ 伝統と先端/ 後継者たち)

【著者紹介】
木村靖二 : 1943年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。専攻、ドイツ近現代史。東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ピオリーヌ

    面白い!第一次世界大戦、第二次世界大戦、が世界に与えた甚大な影響について改めて思い知らされる。パリ講和会議にソビエト内戦、巨大国家アメリカ、ナチス・ドイツ…沢山の発見がある。上記に加え最終章は中国「近代国家像の模索」。「総じて中国における近代国家像の模索は、西洋型民主主義への態度を巡って試行錯誤を続け、1919年の中国国民党の創設に西洋型民主主義に懐疑を抱きその超克を図ったものの、やはり最終的にはそこへ回帰していった。しかしこの体制は中国大陸において永続的に確立されえず、一党支配「党国体制」により最終的に

  • 崩紫サロメ

    戦間期の世界を扱う巻。パリ講和会議とロシアの内戦、アメリカ、ナチズム、そして第4章で扱われる近代中国の普遍性と特殊性。西洋に追いつくことを当初の目標としてきた孫文は、晩年には個人の自由ではなく国家・民族が帝国主義から自由になることが目的だとする中国革命の特殊性にいきついた。普遍と特殊が入り交じった孫文思想の複雑性は後継者たちに様々な解釈の余地を生み出し、路線闘争と結びついていった。

  • MUNEKAZ

    第4章の中国を扱ったものが興味深い。孫文の主張の変遷を追うことで、西洋発の普遍思想と中国独自の特殊性の相克を追う。現代中国の「党国家体制」が生まれる歴史的な背景が見えてくる内容。他にも戦間期のアメリカを描いた章も面白く、不器用ながらも覇権国としてヨーロッパに影響力を及ぼすアメリカの姿が描かれる。ドイツの戦後賠償の過酷さはよく語られるが、英仏も大戦中にアメリカから受けた戦債の返済に苦慮しており、二つは表裏一体のものであった。議会の要求で断固として返済を迫るアメリカは、民主主義の覇権国というものを感じさせる。

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