Product Details
ISBN 10 : 4480511318
Content Description
第一次世界大戦末期の1918年11月、キール軍港で勃発した水兵蜂起は、海軍から陸軍へ、さらに一般民衆を巻き込みながら国内全域へと広がっていく。この「ドイツ革命」は、世界にその国力を誇った帝政ドイツに終焉をもたらし、以後ドイツは、ヴァイマル共和国、ナチス政権と、短期間で大きく国制を変えていくことになる。その出発点たる「革命」は、いかなる性格のものであったのか。本書は、“兵士の革命”を、軍内部を軸として詳細に分析し、その後のドイツ史と20世紀ヨーロッパ史全体へとつなげる野心的な試みである。
目次 : 序章 問題の所在と課題(ドイツ革命史研究の現状/ 問題点/ 新たな課題)/ 第1章 革命状況の形成と成立(第一次世界大戦とドイツの戦時体制/ 革命状況の成立)/ 第2章 ドイツ海軍の水兵運動(大洋艦隊での出撃阻止行動/ キールの水兵蜂起)/ 第3章 陸軍兵士運動と兵士評議会(本国軍の兵士運動/ 前線軍兵士の動向と兵士評議会)/ 終章 兵士革命の運動と論理(兵士運動の諸段階/ 兵士の革命の論理と理念)
【著者紹介】
木村靖二 : 1943年、東京生まれ。東京大学文学部西洋史学科卒業。東京大学大学院博士課程中退、同大学助手、ミュンヘン大学留学、茨城大学教養学部講師、同助教授、立教大学文学部助教授、同教授を経て、東京大学大学院人文社会系研究科教授。現在、東京大学名誉教授。専門、西洋近現代史・ドイツ史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
Customer Reviews
Book Meter Reviews
Recommend Items
Feedback
Missing or incorrect information?
Product information of this page .

