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昭和 女たちの食随筆 中公文庫

木村衣有子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122076921
ISBN 10 : 4122076927
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

昭和が終わって30数年。食の選択肢はかつてとは比較にならない。
昭和ゆえの、食材調達、および調理においての工夫とフロンティア精神を感じさせる、女性作家・料理研究家たちの文章を集める。
そこには、食べることとつくることにまつわる普遍的な喜怒哀楽が描かれている。
昭和時代に活躍した女性の文章家で、たべものを言葉で豊かにあらわしてきた人は、意外に少ない。
たべものについて饒舌に綴り語ってきたのは、主に男たちだった。
昭和の女によって、食はどう語られていたのか。
舞台を台所に限らず、受け身になることなく、ポジティブにたべる力強さがあらわれていて、令和の女を鼓舞してくれるような文章20数篇を選ぶ。

【著者紹介】
木村衣有子 : 文筆家。1975年栃木県生まれ。はるあきクラブ主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • いちろく

    紹介していただいた本。27人の女性作家、しかも多くが明治や大正、昭和初期生まれの方々の食随筆のアンソロジー。初めて著作を読む方も多く、令和の今の時代にこんなアンソロジーの発行はある意味斬新な印象。坂口安吾の妻・坂口三千代による食を通じた安吾の描写や、森茉莉が「暮しの手帖」に関わった時のエピソードが特に印象に残った。大学時代の林真理子が当時はまだ珍しかったケンタッキーに夢中になった話も中々。

  • 本の蟲

    昭和は遠くなりにけり。執筆年代順に並んでいるが、なにせエッセイなので語られる内容は戦中戦後、国内外と混沌とした印象。配給制となり、材料が不足していくなかでの調理・食事の風景。初めて食べた外食産業KFCの思い出。「レシピ」はともかく「おそうざい」が関西の言葉で全国区になったのは最近と言う事実に驚く。他、今では日常に根付いたNHK「きょうの料理」、雑誌「暮らしの手帳」の始まりや苦労譚等、大変面白かった。巻末の執筆陣と代表作。中公文庫出版の食エッセイ一覧がまた気になる。次に手に取る1冊も決まった

  • アカツキ

    昭和時代の食べ物エッセイを取り上げた本。書き手の人生が見えてくるような深いものもあるが、私は純粋に食べ物や料理について書かれた軽やかなもの、面白おかしく書かれたものが好みだった。特に好きだったのは、献立について書いた沢村貞子、普段の料理について書いた大村しげ、西洋料理に触れ始めた日本人に家庭での作り方を伝える苦労と料理番組について書いた飯田深雪。林真理子のケンタッキーフライドチキンの話を読んで、骨付き肉を食べたくなった。

  • たっきー

    戦前〜戦後にかけての食にまつわるエッセイアンソロジー。27名の作品収録。最初の豊田正子「にわとり」では、鶏を「ねじる」様が生々しく描かれていてショッキングに思うけれど、昔は当たり前のことで、そうだったからこそ命をいただいていることが直接感じられたのだろうと思う。

  • nonicchi

    著者の木村さんが図書館をいくつも巡って集めた女性作家たちの食随筆。巻末の解説や初出一覧を参考にしつつ読むと更に味わいが増します。川田正子の素直な目を通した大人の世界から始まり、様々な食や料理を通して昭和という時代の変遷や女性作家の生きざまが垣間見え、図書館本でしたが手元に置いておきたくなりました。個人的にはやはりおせいさん、田辺聖子さんの文章が印象深かった。著作を沢山読んでいるせいか、情景が目に浮かぶのです。

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