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増補版 自衛隊と憲法 危機の時代の憲法論議のために 犀の教室

木村草太

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784794973221
ISBN 10 : 4794973225
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

自衛隊と憲法の関係を中心に、憲法改正の論点を歴史的に整理したロングセラー『自衛隊と憲法』の大幅増補版。ロシアによるウクライナ侵攻を受けて、ロシアの武力侵攻の国際法的な評価、憲法9条と日本の防衛の関係、敵基地攻撃能力・防衛能力や核保有・核共有といった項目についての補足を追加。さらにコロナ対策にからめての緊急事態条項や、同性婚についてなど昨今の憲法関連のトピックもあわせて解説。世界に軍事的な緊張が高まる危機的状況のなか、安全保障の冷静で建設的な議論のための決定版テキスト。

目次 : 序章 憲法改正の手続き/ 第1章 国際法と武力行使/ 第2章 憲法9条とその意義/ 第3章 政府の憲法9条解釈/ 第4章 裁判所の憲法9条解釈/ 第5章 自衛隊関係法の体系/ 第6章 2015年安保法制と集団的自衛権/ 第7章 自衛隊明記改憲について/ 第8章 緊急事態条項について/ 第9章 その他の改憲提案について

【著者紹介】
木村草太 : 1980年神奈川県生まれ。東京大学法学部卒業、同助手を経て、東京都立大学大学院法学政治学研究科法学政治学専攻・法学部教授。専攻は憲法学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • trazom

    とてもとても勉強になった。憲法改正限界という概念、96条の改正手続きの真意、軍事権のカテゴリカルな消去、日本の違憲立法審査が付随的審査制であることなど…何も知らなかった自分が恥ずかしい。13条との合わせ技で自衛隊の合憲性が説明できるなら、自衛隊明記改憲を行う必要はないのではないか。むしろ、明らかに違憲とされる2015年の安保法制における「集団的自衛権行使の容認」こそ、国民の意思を問う必要があるのではないかと思える。改憲・非改憲という乱暴な議論に辟易とする中、憲法学者による冷静で論理的な思索が腑に落ちる。

  • Sam

    半世紀以上生きてきたのにいかに自分が憲法について無知であったかを痛烈に思い知らされた一冊。感情的な要素はもちろん、主観的な価値判断も極力廃したうえで、「自衛隊は憲法に明記すべきなのか?」というテーマを中心に一つ一つ説明を重ねていく手つきは実に鮮やか。目から鱗が何十枚も落ちた。いまの世の中と照らし合わせながら憲法を考えるうえでの必読書と言ってもいいのではないかと思う。

  • たまきら

    九条を誇りに思ってきた者は、全てが閣議決定されていくような現在の日本の状況に戸惑いを覚えるばかり。「日本がウクライナみたいになってもいいのか」「ミサイルが落ちてもいいのか」と叫ぶ人々…最近では総理大臣の口から反撃能力という言葉が飛び出し、この国はまさに戦前を迎えているようだ。読み友さんの感想から手にしたこの本は、わたしに知ることの大切さを再確認させてくれる。仏・独は明文化している憲法改正限界に希望を持ちつつも、法を軽視・あるいは拡大解釈し飛び越えていく権力者たちにどう立ち向かえるのだろうか。

  • フム

    2022年2月ロシアによるウクライナ侵攻を受けて加筆修正された増補版。各章末に新たな事件や議論についての補足が書かれていて現在の情勢への理解に繋がった。国際情勢が緊迫化する事で、9条や自衛隊など防衛についての議論が高まっている。9条の元で十分な防衛ができるのか、感情的な議論になりがちだが、そこは基本的な法体系を理解した上での議論が必要となる。憲法や法律はこれまでの歴史を踏まえて戦争や人権侵害、独裁などを防ぐために緻密に体系化されていることを知ると心強い。

  • Toshi

    読み友さんからのお薦め。「自衛隊員は命を賭して国を守ろうとしているのに、その自衛隊が違憲で良いのか」と言った意見は正論なのか。自分でもモヤモヤしていた問題だっただけに、本書を読んでとても勉強になった。著者は護憲派であるが、論理的、且つバランスの取れた分析で、現行憲法の中での自衛隊運用の適否について解説するとともに、2015年安保法制(集団的自衛権)や緊急事態条項の危険性を指摘する。参院選が与党圧勝で終わり、近いうちにまた盛り上がるであろう改憲の議論に備え、必読の一冊。

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