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ISBN 10 : 4480089349
Content Description
自己が生命の根拠に支えられて世界と出会う行為的原理である「あいだ」。その構造を、ゲシュタルトクライス理論に拠りつつ、ノエマ・ノエシスの円環的関係を西田哲学の「行為的直観」と関連づけて、多面的に解き明かす。自己が主体として生きるということは、生命一般の根拠の「おのずから」の動きにかかわると同時に、間主体的な世界を維持することではないか。ユクスキュル、ブーバー、レヴィナスらへの言及を通じて自他の関係を考察し、ダブル・バインド仮説の可能性を改めて問う。独自の学問的地平を切り拓いた著者の世界をわかりやすく示す。
目次 : 生命の根拠への関わり/ 主体と転機/ 音楽のノエシス面とノエマ面/ 合奏の構造/ 間主体性とメタノエシス性/ 主体の二重性/ 共通感覚と構想力/ 「あいだ」の時間性:アレクシシミアと構想力/ 「あいだ」の生理学から対人関係論へ/ 我と汝の「あいだ」/ もしもわたしがそこにいるならば/ 絶対的他者の未知性/ こと・ことば・あいだ/ 「あいだ」の病理としての分裂病/ ダブル・バインド再考/ 「みずから」と「おのずから」/ 結び
【著者紹介】
木村敏 : 1931年、旧朝鮮生まれ。1955年、京都大学医学部卒業。京都大学名誉教授、河合文化教育研究所主任研究員。専攻、精神病理学。1981年に第3回シーボルト賞、1985年に第1回エグネール賞、2003年に第15回和辻哲郎文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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