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全斗煥 数字はラッキーセブンだ ミネルヴァ日本評伝選

木村幹

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784623098071
ISBN 10 : 4623098079
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
木村幹 ,  

Content Description

戦後世代の日韓関係、歴史認識問題はここから始まった。

目次 : 序 死者の評価―韓国で最も嫌われた元大統領/ 第1部 スラム街から高級将校へ(貧しい少年時代/ 陸軍との出会い/ 助走期間/ フロントランナーへの浮上)/ 第2部 血塗られた権力への階段(朴正熙暗殺事件/ 粛軍クーデタ/ 政権獲得と光州事件)/ 第3部 統治者としての全斗煥(政権の構造/ 政策的特徴/ 民主化への道/ 転落と最期)/ 終 全斗煥とその時代

【著者紹介】
木村幹 : 1966年大阪府河内市(現・東大阪市)生まれ。現在、神戸大学大学院国際協力研究科教授。著書『朝鮮/韓国ナショナリズムと「小国」意識』ミネルヴァ書房、2000年“アジア・太平洋賞特別賞受賞”。『韓国における「権威主義的」体制の成立』ミネルヴァ書房、2003年“サントリー学芸賞受賞”。『日韓歴史認識問題とは何か』ミネルヴァ書房、2014年“読売・吉野作造賞受賞”ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • nnpusnsn1945

    『ソウルの春』の悪役ぶりでお馴染みの全斗煥大統領の評伝である。安定した経済政策と文化政策(カラーテレビ、スポーツ等)をする一方で、民主化の弾圧は光州事件を筆頭に徹底したものであった。外交では日本(昭和天皇とも対面し、遺憾の意を表明しており、大半の韓国メディアは批判的だったが全斗煥は好意的だった)、アメリカ等を訪れた。しかし、強権政治が国内外から批判を浴び、盧泰愚を後継者として退任した。退任後は死刑判決を受けるも、恩赦となり、裁判を挟みつつ隠居中に死去した。

  • BLACK無糖好き

    ファンの多い著者が全斗煥の評伝をこんなキャッチーなサブタイトルで出したので、流石に図書館の予約が殺到。ほとぼりが冷めるまで一定期間を要した。◇著者が指摘するように、民族主義の不在と反共主義への依存が、全斗煥の人物像の根底にあるような気がする。所々出てくる全斗煥の自叙伝からの引用でも自身の行いをどう正統化してきたかが見て取れる。個人的に印象に残ったのは、陸軍士官学校第11期生時代から共に歩んできた盧泰愚との関係、韓国現代史の中でのこの二人の人間ドラマも心にしみた。

  • 紙狸

    2024年刊行。韓国政治の専門家として定評がある木村幹氏が全斗煥の伝記を書いた。木村氏が全斗煥政権の関係者にインタビューを行っていたし、全斗煥自身が2017年に自伝を出した(2021年に死去)。書くべき時期が熟して生まれた本。1931年生まれ、貧しい家庭の出身の全斗煥は、「民族主義」の洗礼は受けずに、むしろ「反共主義」の影響を受けた。全斗煥は粛軍クーデター、光州事件という権力掌握の過程の暗部で知られるが、その政権は韓国の経済成長を軌道に乗せた。プロ野球、テレビのカラー放送など一般国民の娯楽に力を入れた。

  • サケ太

    映画『ソウルの春』から興味を持って、手に取ってみたものの、この人物のバイタリティには改めて驚かされる。下積みを経て、強引ながらも政権のトップに登りつめ、辣腕を振るい、そして失脚した一人の男。あらゆる意味で、韓国の歴史にその名を刻んだ大統領。映画では一種の悪党として描かれていたものの、エネルギッシュな人物であったことに疑いはない。

  • いとう・しんご

    読友さんきっかけ。現代韓国の歴史の曲がり角にいた人だったと言うことが、とても分かりやすく書いてあってとても勉強になりました。巻末にミネルヴァ日本評伝選の広告があって他の本も面白そうだなぁ、と思いました。

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