Product Details
ISBN 10 : 4778313682
Content Description
ノンフィクションライターの木村元彦が、ダウンタウンらと共に日本のお笑い/テレビ史に一時代を築いた放送作家・倉本美津留の仕事から日本のお笑い史を描く評伝。
あるサッカー監督が旧ユーゴスラヴィアの動乱の中で培った哲学を描く『オシムの言葉』や、ドーピングえん罪の危険性を暴いた『争うは本意ならねど』など、これまでの著作からは意外にも思えますが、木村元彦は大のお笑い好きです。そんな彼にとって、ダウンタウンや板尾創路のコントの監修・構成を務めた倉本美津留は生ける伝説のような存在です。
倉本美津留は、1980年代にテレビやラジオの放送作家として活躍を始め、読売テレビの伝説的な番組『EXテレビ』の構成を手掛けました。その後、ダウンタウンらと共に東京に活躍の場を移し、『ダウンタウンのごっつええ感じ』『伊東家の食卓』など90年代を代表する作品を担当し、現在のテレビを語る上で欠かせない存在となります。
倉本さんご自身と、笑い飯、板尾創路、園子温ら当時一緒に仕事をした方への膨大な取材から見えてきたのは、『オレたちひょうきん族』や『8時だョ!全員集合』といったコント番組が絶大な人気を誇る中、「新しい笑いを作りたい」「既存の価値観=テレビ的なものを壊したい」という思いでテレビ業界に飛び込んだ人たちの挑戦の軌跡でした。木村元彦の臨場感溢れる文章によって、関西のカルトな笑いが全国区になった瞬間=テレビの青春が鮮やかに描かれます。
現在の笑いにつらなるお笑い/テレビの歴史を体験できる一冊です。
【目次/収録内容】(仮)
序章 “笑い飯”が見た倉本美津留
◆第1章 「リビ童日記」
【内容】『ねじ式』『ビートルズ』を愛した少年時代、親友との出会い、テレビ業界へ
【小見出し】作曲家/ハト/リビドー/潜在意識/ゴキブリを殺さない/ご飯/肉/教室大喜利/交通安全週間/ビートルズと和気/ニューヨーク/就職
◆第2章「テレビ屋たちの夏」
【内容】鬼才・田中文夫&変態・かわら長介の薫陶、『突然ガバチョ』『夜はクネクネ』『EXテレビ』『BLT』の現場(上岡龍太郎、島田紳助、やしきたかじん、笑福亭鶴瓶らとの仕事)、親友の死、名言「テレビみたいなことすんな!」、松本人志との出会い
【小見出し】田中文夫とかわら長介と倉本美津留/AD時代「信じろ まず自分を」/夜はクネクネ「ノープランという創造」/和気の死/EXテレビ「ポスト11PM テレビを乗り越えろ」/「変態さんは誰だ」/BLT テレビスタッフ山くずし/松本人志との邂逅/東京
◆第3章「企画よ、お前はただの設定に過ぎない。」
【内容】東京に出てからの仕事(生瀬勝久&三宅裕司『三宅裕司のワークパラダイス』『シャキーン』『M-1』など)、『明石家電視台』が今の明石家さんま番組のルーツに
【小見出し】三宅裕司のワークパラダイス/新しい子ども番組/明石家さんま/M-1復活
◆第4章「群雄」
【内容】これまで仕事をしてきた盟友たちの証言
【小見出し】園子温/板尾創路/CHIM↑POM/笑い飯/浦沢直樹
◆第5章「西呆の人」
【内容】父の死、子であり夫でありミュージシャンである倉本美津留の姿
【小見出し】まさおランド/ビートルズの続きを
【著者】木村元彦
アジアや中東欧のスポーツや民族問題を主な取材対象とし、「文藝春秋」「AERA」他、多数の雑誌に寄稿している。代表作は、紛争に翻弄される旧ユーゴサッカーを描く『誇り』『悪者見参』『オシムの言葉』の3部作。『オシムの言葉』は40万部を超えるベストセラーになった。実はお笑い・演芸が大好きで、世界的に見ても日本は笑いの最先端にいると考えている。
【著者紹介】
木村元彦 : 1962年愛知県生まれ。ジャーナリスト。東欧やアジアのスポーツや民族問題を中心に執筆活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
Customer Reviews
Book Meter Reviews
こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。
powered by
あちゃくん
読了日:2016/06/18
遊々亭おさる
読了日:2017/11/13
0607xxx
読了日:2016/07/05
imagine
読了日:2017/02/22
今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン
読了日:2016/08/14
(外部サイト)に移動します
Recommend Items
Feedback
Missing or incorrect information?
Product information of this page .

