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ぼくらは、まだ少し期待している 中公文庫

木地雅映子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122076624
ISBN 10 : 4122076625
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2025
Japan

Content Description

町田そのこ氏、おすすめ!
「自分を誰かに明け渡さない。それが、誰かを救うことにもなるのだ」

札幌の進学校に通う土橋輝明は、数学と生物が得意な高校3年生。同学年の特進クラス国立文系で第一志望は北大文学部という秦野あさひとは、「優等生」同士ということで、学校行事にペアで駆り出されることも少なくない「腐れ縁」だ。ある日、あさひに相談を持ち掛けられた輝明は、予想外のディープな内容に驚き、思わず席を立ってしまう。翌日、彼女が失踪したことを知った輝明は、片親の違う弟で「料理研究部」では彼女の後輩でもある吉川航とともに、その行方を追い始める。あさひはどこへ消えたのか? 輝明は東京へ、そして沖縄へ向かう。徐々にあさひの過酷な生い立ちを知るにつれ、輝明は‥‥。
単行本刊行時、朝日新聞、毎日新聞、北海道新聞、京都新聞、「本の雑誌」、「SUMISEI Best book」など各紙誌で絶賛された青春ロードノベルの傑作、待望の文庫化!


【目次】
前口上
起 二○一三年七月中旬、北海道札幌市
承 二〇一三年七月下旬、埼玉県所沢市
転 二○一三年七月下旬〜八月上旬、沖縄県那覇市〜慶良間諸島
結 二○一三年十二月下旬、北海道札幌市
納め口上

 解説 藤田香織

【著者紹介】
木地雅映子 : 1971年生まれ。日本大学芸術学部演劇学科卒業。93年「氷の海のガレオン」が第三六回群像新人文学賞優秀作となる。94年、同作にほかに二篇を収録した単行本『氷の海のガレオン』を刊行しデビュー。同書で坪田譲治文学賞にノミネートされる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • よっち

    札幌の進学校に通う高校3年生・土橋輝明。彼に相談を持ちかけてきた優等生同士で腐れ縁の秦野あさひが、翌日に突然失踪したことを知る物語。異母弟で料理研究部では彼女の後輩でもある吉川航と彼女の行方を追い始める輝明。その手がかりを求めて東京や沖縄に向かう中、彼女を含めた子どもたちの複雑な境遇や親との破綻している関係が浮き彫りになっていきましたが、ずっと探していた彼女に今の自分に何が出来るのかという葛藤があって、そんな彼が出したシンプルで真っ直ぐな答えと、それがもたらした冒頭に繋がるその結末はなかなか良かったです。

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