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服罪 無期懲役判決を受けたある男の記録 論創ノンフィクション

木原育子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784846023249
ISBN 10 : 4846023249
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2024
Japan

Content Description

本書の主人公である男性は、無期懲役の判決後、三〇年余を刑務所で服役した。人生の半分以上を刑務所で過ごしながら、男性は何を思ったのか。仮釈放の身となった今、何を考えているのか。この社会はどう見えているのか。そして、更生とは何か--。

【著者紹介】
木原育子 : 1981年、愛知県一宮市出身。名古屋大学大学院国際言語文化研究科修了後、2007年に中日新聞社に入社。2015年から東京新聞(中日新聞東京本社)社会部で、警視庁や都庁担当を経て、2020年から特別報道部。精神医療や司法福祉、児童養護など福祉に関わる社会課題を中心に取材中。アイヌ民族を巡る差別問題では、2023年のメディア・アンビシャス大賞を受賞。2022年に社会福祉士、2023年に精神保健福祉士の資格を取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • fwhd8325

    罪状に服した方のルポです。二人の女性を殺し、無期懲役知也、模範囚として、35年で釈放となった方です。二人を殺して無期刑だったということの背景に、家庭環境や社会事情などが理由としてあげられています。そのことに異論はありません。終盤は犯罪の背景や加害者支援などにページを割いています。死刑論とは違った難しさを感じました。所謂冤罪ではないため、、犯罪をどう考えるかにあたり、ここに描かれているだけでは判断がつかないというのが正直な感想です。

  • harumi

    ここに登場する殺人犯の男性は、法律が想定する中で最も理想的なお手本のような人だ。二人も殺しておいて死刑にならないというのも、貧困による過酷な家庭環境と生い立ち、本人の生来の真面目さが考慮に入れられたからだと思う。こういう人は刑務所内でも模範囚となり仮釈放され、二度と刑務所に戻ってくることはないだろう。でも闇バイトなどで簡単に人を殺すような人たちは心からの反省をすることなんてあるのだろうか。奇跡的に仮釈放されても再犯でまた刑務所に戻ってくるのでは?などいろいろ考えさせられる本だった。

  • 田中峰和

    無期懲役で35年間服役した男の記録。アイヌ人の母とのハーフのせいで、子ども時代から差別を受けていた。6人兄弟の4番目で兄たちが父との折り合いが悪く、父母の面倒を見させられ被害者意識の強い青年期を過ごす。北海道に病弱の父を残し、東京に出ても高校中退の男にはロクな仕事もなく酒と覚醒剤におぼれていった。中毒は進み、何の落ち度もない2人の女性を殺害。犯行時の状況から精神鑑定が繰り返され、無期懲役に落ち着く。2人殺害の場合、死刑に傾く日本の司法。犯行時の意識状態が加味されたのだ。闇バイトの無期懲役よりは同情できる。

  • フクミミ

    死刑囚の事を執筆した本は多くあるが、無期懲役の判決を受けた人の事を書いた本は珍しいと思う。この犯人が服役し、約35年もの間、どのような日々を過ごしてきたのか、生活と被害者への贖罪が綴られている。犯生い立ちや家庭環境にたえず不満が溜まりはちきれそうになっていた犯人は、ある時弟への不満からの暴言をきっかけに、一気に不幸のスパイラルに飲み込まれてしまう。たらればなのだが、人は何かのきっかけで道を踏み外すことが多いように思う。会ってはいけない人に出会ってしまったりとかもだ。被害者サイドの話が無かったのが残念。

  • あずき

    無期懲役の犯罪を犯した犯人は、どう更生したのか?と言うノンフィクションながら、この方の生い立ち等本当に大変だったとは思うのですが、飲酒と薬によって意識朦朧として犯した罪に対しての掘り下げがあまりなかったので、その点複雑なものも感じました。

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