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ISBN 10 : 4794970676
Content Description
美術研究をフィールドとしながらも、どうしても気になってしまうのが、脇に追いやられたものたち。作品とつくりもの、本物とにせもの、ヌードと裸、境界線を歩くことで、時代の空気や人びとの気分、私たちの近代が実像をもってよみがえる。見世物、祭り、銅像、記念碑、動物園、お城…主とする著作11冊、『美術という見世物』から『動物園巡礼』まで、ひたすら町を歩いて見つめた風景の集積。30年の研究成果を集めたビジュアル版。
目次 : 美術という見世物―油絵茶屋の時代 1993/ ハリボテの町 1996/ 写真画論―写真と絵画の結婚 1996/ 世の途中から隠されていること―近代日本の記憶 2002/ わたしの城下町―天守閣からみえる戦後の日本 2007/ 股間若衆―男の裸は芸術か 2012/ 戦争という見世物―日清戦争祝捷大会潜入記 2013/ 銅像時代―もうひとつの日本彫刻史 2014/ 近くても遠い場所―一八五〇年から二〇〇〇年のニッポンへ 2016/ せいきの大問題―新股間若衆 2017/ 動物園巡礼 2018/ 麦殿大明神ののんびりした一日
【著者紹介】
木下直之 : 1954年浜松市生まれ。東京藝術大学大学院修士課程中退。兵庫県立近代美術館学芸員、東京大学総合研究博物館をへて、東京大学大学院教授(文化資源学)、静岡県立美術館館長。見世物、銅像、記念碑、動物園、お城など、忘れられたもの、消えゆくものなどを通して日本の近代について考えてきた。2015年春の紫綬褒章、2017年中日文化賞。著書に『美術という見世物』(平凡社、1993年、サントリー学芸賞)、『わたしの城下町』(筑摩書房、2007年、芸術選奨文部科学大臣賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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