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労働組合とは何か 岩波新書

木下武男

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784004318729
ISBN 10 : 4004318726
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

日本では「古臭い」「役に立たない」といわれる労働組合。しかし世界を見渡せば、労働組合が現在進行形で世界を変えようとしている。この違いは、日本に「本当の労働組合」が存在しないことによる。では、社会を創る力を備えた労働組合とはどのようなものなのか。第一人者がその歴史と機能を解説する。

目次 : 第1章 歴史編1 ルーツを探る―「本当の労働組合」の源流は中世ギルドにある/ 第2章 歴史編2 「団結せよ、そして勤勉であれ」―職業別労働組合の時代/ 第3章 分析編1 労働組合の機能と方法/ 第4章 歴史編3 よるべなき労働者たち―一般労働組合の時代/ 第5章 歴史編4 アメリカの経験―産業別労働組合への道/ 第6章 分析編2 いかにして社会を変えるのか―ユニオニズムの機能/ 第7章 歴史編5 日本の企業別労働組合―日本的労使関係の形成・衰退/ 第8章 分析編3 日本でユニオニズムを創れるのか

【著者紹介】
木下武男 : 1944年生まれ。昭和女子大学名誉教授。労働社会学。法政大学大学院社会学専攻修士課程修了。鹿児島国際大学福祉社会学部教授、昭和女子大学人間社会学部教授などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • おたま

    現在、日本の労働組合運動は極めて停滞している。欧米の労働組合が、ストライキ等を通して自分たちの権利を獲得・維持するために活発に活動しているのに比して、あまりにも不活性である。この本は、そうした日本の労働組合の特殊な在り方を、これまでの欧米・日本双方の労働組合の歴史と、運動の分析を通して浮き彫りにし、今後どのような方向に向かって展開させていけばよいか、現状に立脚した指針を与えてくれる。またそうした方向での萌芽がすでに存在していることにも目を向けさせてくれる。

  • 崩紫サロメ

    日本の労働組合が企業別労働組合であり、年功賃金と終身雇用を前提としたものであるが故に、それが崩れた後の現在の労働者を守ることができていない、そのためには労働組合とはどのようにあるべきか。結論は職種別の労組をつくるべきであるとするが、そもそもの労組のあり方を中世のギルドにまで遡っていて、興味深い。また、マルクスが「労働組合が政治団体に従属するならな、労働組合に致命的な打撃を与える」(p.175)と予言していたことが日本で何度も起こっている点など、きちんと受け止めなければならないことも多い。

  • Mc6ρ助

    生々しい生コン関西支部の弾圧の歴史が痛々しい。著者は政党の労働組合への組織的な介入が発端だと言うが、2017年の三次弾圧はそのせいなのか著者の言及はなく、不条理感と無力感が半端ではない。こうした産別組合や「非年功型社員」が横に連携した合同組合(ユニオン)、業主別組合が労働組合の新しい地平を切り拓くという発想はすばらしいが、ドミノが起こるにしろそのきっかけとなるべき主体は不在なままだ。えっ、ワレワレだって!?

  • Masakazu Fujino

    労働組合に加入し、活動してきた者として、考えさせられること、なるほどと思うことが多かった。やはり、新自由主義によって、労働環境は19世紀の労働現場と同じ状況になっているという著者の指摘は正しいと思う。新自由主義と闘う、ユニオニズムに基づく運動にどう関わっていけるか、試みたい。

  • ヤギ郎

    労働者が団結をして労働組合をつくることについて、歴史的な背景を参照しながら、現代のユニオニズムについて考察する。そして、日本における労働組合のあり方についての考えを示す。日本の労働市場は、年功賃金と終身雇用があったから労働組合が育たなかったものの、今後は労働組合の必要性が求められるだろう。マルクスは労働組合が政治団体となることを否定した。日本における労働組合と政治団体(政党)の関係が興味深い。

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