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絵金、闇を塗る

木下昌輝

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087711486
ISBN 10 : 408771148X
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2018
Japan

Content Description

江戸末期に土佐に生まれ、幼少より絵の才能を発揮し、狩野派の技法を信じがたい短期間で習得した天才絵師、絵金。江戸で絵を学んで故郷に戻り、土佐藩家老のお抱え絵師となるも、とある事件により追放される……。狩野派を学びながらも独自の美を追究した絵金は、血みどろの芝居絵など見る者を妖しく魅了する作品を描いた。
その絵に魅入られ、人生を左右された男たちの生きざまから、絵金のおそるべき芸術の力と、底知れぬ人物像が浮かび上がる、傑作時代小説。

(目次)
 序
 一章 岩戸踊り
 二章 絵金と画鬼
 三章 人斬りの目覚め
 四章 末期の舞台
 五章 獄中絵
 六章 絵金と小龍

【著者略歴】
木下 昌輝(きのした まさき)
1974年奈良県生まれ。近畿大学理工学部建築学科卒。2012年「宇喜多の捨て嫁」でオール讀物新人賞を受賞。2014年、単行本『宇喜多の捨て嫁』を刊行。同作は2015年に第152回直木賞候補作となり、第4回歴史時代作家クラブ賞、第9回舟橋聖一文学賞、第2回高校生直木賞を受賞した。他の著書に『人魚ノ肉』『天下一の軽口男』『敵の名は、宮本武蔵』『戦国24時 さいごの刻』『秀吉の活』『兵』『宇喜多の楽土』がある。

【著者紹介】
木下昌輝 : 1974年奈良県生まれ。近畿大学理工学部建築学科卒。2012年「宇喜多の捨て嫁」で第九二回オール讀物新人賞を受賞。2014年、単行本『宇喜多の捨て嫁』を刊行。同作は第一五二回直木賞候補となり、2015年に第四回歴史時代作家クラブ賞、第九回舟橋聖一文学賞、第二回高校生直木賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 鉄之助

    幕末維新の土佐出身の有名人オンパレード、といった感の1冊だった。「絵金」自体が謎の絵師だけあって、何でもありかもしれないが、意表を突く設定についていけない部分も。

  • starbro

    木下 昌輝は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。妖しの天才絵師、絵金の物語は、初めてでした。才能溢れたアーティストにとって幕藩体制は、大変生き辛かったんでしょうね。八代目市川團十郎まで、登場すると思いませんでした。【読メエロ部】

  • いつでも母さん

    やっぱり木下さんの描く人物は面白い。面白いとしか言えない私の語彙力の無さを痛感している。絵金という天才絵師の短編6作。どこまでが事実なのかなんてどうでもよくて、産み描く絵は型にはまらなく活き活きとしている。その感じがひしひしと伝わって来るのだ。生きる事は絵を描く事という感じじゃないのに、描くことで生きてることを実感させられた感じ。絵が残るかじゃなくて見た者の心が覚えていればいい!そんな感じ。こういう男は好きです。

  • yoshida

    幕末から明治にかけて活躍した土佐の絵師・絵金。鬼才と言おうか天才と言おうか。彼が土佐から江戸、上方で描く様々な絵。その情念、鬼気迫る赤。それは絵を見た者を動かす衝動を与える。木下昌輝さんの作品は情念の濃い作品(「宇喜多の捨て嫁」や「敵の名は宮本武蔵」等)が好みなのだが、本作も実に情念深さを感じさせ読ませる。特に武市半平太の変えられない己れの生真面目さが、哀しかった。土佐の風土と祭り。その夜に煌めく絵金の作品。これは実際にその空気に触れなければ分からない部分が相当あると思う。木下昌輝さんの作品の中でも好み。

  • Aya Murakami

    図書館本。読メで存在を知り借りてきました。 遠近法は中学の美術の時に習い、実際に遠近法を使った絵も授業で描きました。同時期に亡くなった祖父が日本画に凝っていて「お前も描いてみるか?」と言われたので習ったばかりの遠近法を取り入れて…。後はご察しで…。 江戸時代に遠近法はへこみ絵なんて言われていたのですね。ひそかに大名屋敷をえこみ絵で埋め尽くすことは絵の下克上なのだそうです。

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