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幽霊列車とこんぺい糖 新装版 星海社fictions

木ノ歌詠

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065322147
ISBN 10 : 4065322146
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

この“夏”をきっと忘れない。
絶望を生きる少女たちの、ひと夏の甘き死と再生の物語。
百合小説の傑作と名高い富士見ミステリー文庫発の青春ミステリー、待望の復刊!

寂れた無人駅のホーム。
こんぺい糖。ひまわり畑。
そして、あの廃棄車両。
リガヤという名の、不思議な彼女を連想させる四大要素。
思えばそこから、あたしの夏は始まった。

飛び込み自殺をするはずのローカル線が廃線となり、生理不順で味覚障害な中学二年生・有賀海幸の保険金自殺計画はムダになってしまった。
途方に暮れる彼女は、タガログ語で“幸せ”を意味する名を名乗る年上の少女・リガヤと出会う。
「ボクがこいつを『幽霊鉄道』として、甦らせてみせる!」
謎めいた彼女は、廃棄列車の復活と自殺志願の海幸に〈死〉を与えることを誓うのだった。
海幸とリガヤの、忘れられない夏が始まる。

【著者紹介】
木ノ歌詠 : 小説家。2004年に「Formant Blue」で富士見ヤングミステリー大賞の佳作を受賞。翌年に『フォルマント・ブルー カラっぽの僕に、君はうたう。』に改題し、富士見ミステリー文庫からデビュー。2007年にペンネームを変え、現在は「瑞智士記」名義で活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ☆よいこ

    YA。GL。百合ラノベ。富士見ミステリー文庫から2007年に発行されていたものを再編集して新装版にした▽味覚障害で自殺志願者の中学2年生の有賀海幸(あるがみさち)は、廃線になった鉄道で高校3年生のリガヤと出会う。夏休みの間、故郷である田舎町に滞在し創作活動をするリガヤを、海幸は手助けすることになる。身勝手な母親に振り回され不幸な海幸は、生きる期間を区切ることでなんとか立っている。リガヤが《幽霊列車》を創る理由は4年前の列車事故にあった▽ガール・ミーツ・ガール。母親がダメ。2023.6刊

  • ほたる

    「君を殺すまで、走り続ける」ミステリの構造になっているなと改めて感じた。幽霊列車、そしてリガヤ自身の謎。初めはガール・ミーツ・ガールのひと夏の物語のように思えるけれど、徐々に徐々にミステリへと変化していく。新装版での最後のシーンは圧巻で、より一層この物語が好きになった。

  • 有理数

    評判違わぬ百合青春ミステリの名作。たくらみとたくらみ。廃棄列車、レール、こんぺい糖。登場する要素と印象的なエピソードが整然と二人の心の交流に重なり、着地する。相手が手を差し出さなくても、無我夢中に手を伸ばす。這い上がるために。正直、主役二人がここまでの関係を築くのに、たった一か月というのは短すぎるのではないかと思うのだが、ひまわり畑と廃棄列車、打ち捨てられたローカル線のレールという、夏の短期間だからこその風景には代えがたいのかもしれない。そんな景色の最中、何に置いてもクライマックスが美しく忘れ難い。

  • mag

    生理不順に味覚障害そして自殺願望を抱えた中学生の少女・有賀海幸と寂れた無人駅のホームで出会ったリガヤと名乗る少女2人の、「死」を巡る物語。 「死」というテーマに加えて、海幸の境遇、そして幽霊列車と重たいテーマを背景に展開されていき終始仄暗さを感じる物語でしたが、それでもどこか夏の爽やかな空気感も混じっていて、後読感はとてもすっきりとした作品でした。 特に後半の展開は彼女らの色んな感情がそこにはあって、言葉では言い表せないような思いが湧いてきましたね…。 この作品と出会えて良かった…!

  • おこげ

    時は経とうがこんぺい糖と同じ色褪せない新装版を読めるありがたさ。助走をつけ一気に加速して咲く海幸とリガヤのひと夏が胸をアツくする🌻🌞列車の来ない線路で果たした二人の出逢いは必然であったのだと、謎解かれていく背景に当初よりミステリー文庫発だったのを思い起こすね。実の姉妹が無邪気で過激にしていた遊びは海幸とリガヤに引き継がれ甘みを百合倍にもしてくれる…しかも麗しいカラー挿絵付きで感動もの///💕もうひとつの重要な接吻に手厚さ感じるのがなお佳い💕辛い過去から未来へレールを歩む花嫁たちに幸多からんことを。

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