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中世英仏関係史

朝治啓三

User Review :5.0
(1)

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784422202891
ISBN 10 : 4422202898
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2012
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

アンジュー帝国は、アリエノール・ダキテーヌとアンジュー伯の息子アンリとの結婚によって、突如、偶然成立したのだろうか。百年戦争開戦時、エドワード3世によるフランス王位の請求は、単なる口実に過ぎなかったのか。エドワード1世がガスコーニュ、フランドル、スコットランド戦争を同時に進めざるを得なかった理由とは…。帰属心をキータームに、帝国的権力構造からみた関係史視角を提唱する新たな試み。

目次 : 王国史から関係史へ/ 第1部 政治史(ノルマン征服とアングロ・ノルマン王国(一〇六六〜一一五四年)/ カペー家フランス王国とアンジュー帝国(一一五四〜一二〇四年)/ ルイ九世とヘンリ三世期の英仏関係(一二〇四〜一二五九年)/ 一二五九年パリ条約とその結果(一二五九〜一三〇三年)/ ガスコーニュ戦争終結から百年戦争開戦へ(一三〇三〜一三三七年) ほか)/ 第2部 分野史(王家と都市の関係から見た英仏関係/ 教皇権と地域諸権力の関係/ フランドルと英仏/ アイルランドと英仏/ スコットランドと英仏 ほか)/ 帝国的国制とは何か

【著者紹介】
朝治啓三 : 関西大学文学部教授。京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)

渡辺節夫 : 青山学院大学文学部史学科教授。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。第三期博士(パリ第一大学)

加藤玄 : 日本女子大学文学部史学科准教授。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程満期退学。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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百年戦争についての日本人の著者によるもの...

投稿日:2021/04/16 (金)

百年戦争についての日本人の著者によるものとしては、刀水歴史全書の本が現在品切れのようなので、この本が最も全体像に目配りがきいた本としてお勧めできる。

トロ さん | 不明 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • k5

    けっこう長いこと積んでいた。ノルマン・コンクウェスト以来の、政治的に入り組んだ関係性を丁寧に解き明かしてくれる貴重な本ですが、シェイクスピアやケン・フォレット読んで多少なじみの人物も登場したので、積んでいて良かったかも知れません。プランタジネット朝って確かにアンジュー伯が築いた王朝なんですよね。この後は百年戦争や薔薇戦争本を読んでみようと思います。

  • サアベドラ

    若手・中堅の日本人研究者が中心となって執筆。中世イングランドとフランスの関係がかなり細かく記述されているほか、フランドルやスコットランドなど周辺諸邦との関わりに章を割いている点にも特色がある。なお、題名通り関係史がメインなので両国の内政などは他の通史で補完する必要がある。概説ではあるが内容はある程度専門的なので、一般の読者は佐藤賢一の新書を先に読んだほうがいいかもしれない。

  • MUNEKAZ

    若手研究者(2012年の刊行時で)主体の論集。なかなか専門的な内容で、通史や概説のようなものを期待すると面食らうかも。その代わり一国史にとどまらない中世の複雑な国際関係を垣間見れる面白さがあって、例えば百年戦争とアイルランドやスコットランドの関係や、英仏の争いとリンクしたイベリア半島の諸王国の動きなどお手軽な新書などではなかなか出てこない話がまとまって読めるのはありがたい。

  • アメヲトコ

    積ん読してましたがようやく読了。ノルマン征服から百年戦争・バラ戦争までの英仏対立を関係史の視点から叙述した一冊。英仏といっても近代の国民国家とは異なり、イングランド国王が大陸ではフランスの諸侯であったり、両王家が複雑な親族関係にあったり、諸侯や都市の利害が王国の利害とは必ずしも一致していなかったりと、一国史観では解けない複雑さが面白いところです。そのぶん目まぐるしい展開と飛び交う人名・地名には読んでいて翻弄されますが、関係地図・系図・年表などが充実しているのは助かるところ。

  • timeturner

    調べ物があったのでつまみ読み。中世のイングランド王の立場にあれこれ思う。

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