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ルポ 大阪・関西万博の深層 迷走する維新政治 朝日新書

朝日新聞取材班

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784022953001
ISBN 10 : 4022953004
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2025
Japan

Content Description

大阪・関西万博の開催に向けた動きは約12年前の政治的な出会いから始まった―時の政局から生み出された万博は、大きく迷走し、その行く末を誰も見通せなくなっている。万博開催で示せるのは「人類の英知」なのか、それとも「維新の夢の跡」か。表向きの盛り上がりだけで、その成否は判断できない。朝日新聞取材班が総力を結集し、万博の深層に迫る。

目次 : 第1章 維新混迷(「惨敗」の衆院選/ 北浜の寿司屋で ほか)/ 第2章 膨らみ続けた経費(「えいや」に近い形で/ 大屋根リング構想 ほか)/ 第3章 海外パビリオン騒動(見過ごされた危機/ 「A」が間に合わない ほか)/ 第4章 夢洲が招いた危機(爆発火災が残した損傷/ 可燃性ガスに引火 ほか)/ 第5章 万博への直言(ヒットを生み出すには あふれる万博愛で明かす極意/ 万博でもうかるのは誰か 経済波及効果を取り込む策とは ほか)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 原玉幸子

    松本創が言っている通りに、関西万博は概念的にも「堺屋太一に代表される70年万博への『ノスタルジー』とそれを利用しようとした維新の会の『政治的思惑』が合わさって実現した」との形容で済むもので、あぁ〜の嘆息。本自体は、知り合いの教授が防災学に就いて解説していたことにちょっと吃驚しましたが、新聞的な政治家のコメントを追い掛けたメモと、朝日新聞が好きな分野の一人者のインタビューの寄せ集めでなので、正直面白味に欠けました。「あぁ、ルポタージュである以上は 迫真のノンフィクションであって欲しい」。(●2025年・夏)

  • itokake

    万博から帰ってきて読んだ。1970大阪万博は大成功だったのに、経済波及効果は一時的と知って驚いた。そして跡地の万博記念公園は赤字続きというのも知らなかった。今回の万博でさんざん言われていたパビリオンの建設遅れの理由も細かくレポートされていて、万博の裏事情がよくわかる。メタンガス引火のごたごたも、今から思えば、このおかげできちんと対策がされたと思う。文章が読みづらくて批判ありきというスタンスだが、万博がかかえる負の側面は忘れないようにしたい。

  • 梅干を食べながら散歩をするのが好き「寝物語」

    ▼朝日新聞ネットワーク報道本部の行政担当グループ、大阪経済部、大阪社会部の担当記者が中心となって執筆した本。▼維新の指導者たちが、安倍政権をうまく巻き込みながら、万博を現実のものにしていった過程、数名の識者による現状の問題点の指摘などが記されている。▼2013年、大阪の寿司屋で湧いて出たアイデアが万博誘致の始まりだという。軽薄な話だと感じた。▼スキャンダルが続く維新の実情が万博の印象と関連づけられることは、関西のイメージダウンにも繋がる。本当にこの万博は人々の幸福に繋がるものになるのだろうと思わされた。

  • へい

    維新という政党の問題なのか、それ以外の要素もあったのかは分からないけれど、スピード感だけを重視したことにより、一度立ち止まって考えるということをしなかったためにどんどん思いつきでの対応となり、結果として、キメラのようなイベントになっているという印象である。民主主義を採用している国なのだから、反対の人も一定程度納得できる必要があるはずなのに、排除の方に全振りしたことにより、分断がさらに深刻になってしまったと思う。そしてそれが今回の万博のコンセプトに合致しているかという時に、疑問符しかでてこないと思った。

  • すのさん

    先に読んだちくま新書の『関西万博「失敗」の本質』と内容は被る部分が多く、それほど新鮮味はなかった。第三章の海外から見たパビリオン騒動、最終章の各有識者による万博への提言は先の本にはない内容で面白かった。パビリオン建築のゴタゴタは各国家の日本の建築ルールへの知識不足もあり、その法的な部分やスケジュールについての主催者側のアナウンスが不十分であったことによる反省点としか考えられない。最終章からは、知見者が安全管理や地域への経済効果などの分野で主体的な姿勢で万博と関わる姿を見ることができる。

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