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環境から考える新しい子ども学 Dgxで新たな地平をひらく

朝岡幸彦

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784893474520
ISBN 10 : 4893474529
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ポストヒューマニズムという概念をよりどころにし、「DGX」により刷新された子ども学とは。子ども学の刷新と保育実践や教育実践のアップデートを模索する人のためのテキスト。

 歴史の進展と時代の変化の中で、ヒューマニズムは今、二つの点でアップデートを迫られています。その一つが、人間と非人間(AIやロボット、デジタル空間、サイバー空間など)との関係です。人間という概念が、人間以外の存在との関係で大きく広がってきており、たとえば、デジタル空間においては実際にそこに人がいなくても、人と人がコミュニケーションを取ることができるという形に変わってきています。会議がリモートで行われることなども、コロナの感染拡大がなければ、ここまで加速度的に変わることもなかったでしょう。まさにこれがDX(デジタルトランスフォーメーション)です。

 もう一つが、人間と自然との関係です。20世紀の社会では人間が自然に働きかけて文明をつくってきました。そこには、自然に働きかける主体として人間を特別視する人間中心の見方がありました。それに対して今日では、気候変動や脱炭素化の課題が浮上するなど、自然と人間の関係を問い直すことが重要な課題となっています。人間と自然を対立させるのではなく、人間もまた自然の一部なのだというとらえ方に立って、自然環境と人間との関係をとらえ直していこうという流れが強まっています。これがGX(グリーントランスフォーメーション)です。

 DXとGXによる時代の変化を、ヒューマニズムのアップデートを意味するポストヒューマニズムという概念をよりどころとしながら、ポストヒューマンの時代への移行としてとらえたいと考えています。本書では、そうした変化に即応するため、ポストヒューマンの視点からDXとGXを視野に入れたDGXの子ども学を構想しています。

 そうした意味で、本書で展開されている環境から考える新しい子ども学は、時代の転換期にあって、子ども学の刷新と保育実践や教育実践のアップデートを模索する人にとって、重要な手がかりを提供するものになることを確信しています。
(本書「はじめに」を要約)



【著者紹介】
朝岡幸彦 : 白梅学園大学特任教授/東京農工大学名誉教授

〓田文子 : 白梅学園大学副学長・教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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