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Timeless 新潮文庫

朝吹真理子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784101251837
ISBN 10 : 4101251835
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

うみは、ひとを好きになれない。アミは、好きなひとと子供をつくるのがこわい。お互い恋愛感情をもたず、交配の約束だけして結婚した。やがてうみが妊娠するとアミは去り、父親不在のまま息子のアオは17歳になった――。高校の教室、修学旅行の広島、江姫を弔う六本木、鰯売りの声が響く銀座カルティエ。人びとが結びつき織り成した時間の地層が、今生を生きる心の縁(よすが)となる、圧巻の長編。

【著者紹介】
朝吹真理子 : 1984(昭和59)年、東京生れ。2009(平成21)年、「流跡」でデビュー。’10年、同作でドゥマゴ文学賞を最年少受賞。’11年、「きことわ」で芥川賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ノブヲ

    渦巻のクリエーション。たとえばハイヒールや花嫁の投げたブーケ、廃屋の水槽やハイブランドのリップグロスといったように、各シーンにはそうした中心をなす象徴的なガジェットがまずあり、それが街をめがけて次第に巨大化していくハリケーンのごとくイメージと文字列の渦を巻き、小説の部分を構成していく。これはそんなシークエンスの連続で成立しているギリギリの、本当に際どい長編小説である。砂に描かれた絵か文字のように、いつ雨風に消え去ってもおかしくないというような、その危ういうつろいゆく感覚は、読者を不安の夢へと誘う。

  • 奏市

    他人に恋愛感情を抱かない主人公。そういう人もいるとは何となく聞くが、こういう本で想像力を培える。彼女は温かい家庭をもてて、素敵な人生を歩んでいるように思える。前半はうみとアミの関係がしっくり来ず、あまり話に馴染んでいけない感じがしたが、後半は不思議なことが起こったりするのも含め、ふわふわと心地良くうとうとする感じもして、その世界に浸れた。本作も科学の話が興味深いもの多かった。互いの考え方や行動を束縛せずに尊重する関係の家族の有り様が江國香織さんの小説の中の家族に似てるなと思ったら、解説が江國さんだった。

  • おはぎ

    『きことわ』の独特な空気の流れかたが好きで、本作も手に取った。『TIMELESS』という題なだけあって、時空をはじめさまざまなものが歪む。その歪みはなぜだかとても心地よく、読者を知っているような知らないようなどこかちがう世界に誘ってくれる。

  • 途中までは楽しく読めたけどあまりにもタイムレスな筆の運びに疲れてしまい、休み休み読んだ。何が何だかわからない霧の中に入り込んでしまったような感じ。江國香織の解説がただただ美しい。

  • OHNO Hiroshi

    地震が多い。いろいろ近々大きな地震がある、だろう。原爆、日本だけ。オッペンハイマー、みたいな映画もできて。社会がどうなろうと、デートに行くのに、傘がない。晴れたらいいね。 感覚で読むんだろうか。好きじゃないのと子孫を。

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