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わたしたちはその赤ん坊を応援することにした

朝倉かすみ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784344027268
ISBN 10 : 4344027264
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2015
Japan

Content Description

エールを届けたい、それだけ。なのに…
誰かを想う気持ちをひもとく7つの物語

あなたが応援したい人は、誰ですかーー。熱い〈想い〉 が集団になったとき。 〈想い〉はあっても言葉にできないとき。 想ってくれている人を想うとき。さまざまな〈想い〉 の色とかたちが交差する、変化球ありのスリリングな短編集。
●森のような、大きな生き物ーーこの子の未来を応援しよう、と決めた子がわたしたちにはいた。オリンピック代表に選ばれた彼女にわたしたちは期待し、夢にすがり、感動を求めた。そして……
●ニオイスミレーーあらゆる政策を整え、産む女を支援する世界に住むスミレ。〈志願母〉の彼女は今日も国営のサロンへ通う。最高の男と受粉して、社会の期待に応えるために。
●あなたがいなくなってはいけないーー入院が決まってから、わたしはタバコをすいはじめ、お酒も毎晩飲んでいた。これまでのこと、が胸が通り抜ける。もちろん、親しくしていたピチョンのことも。
●相談ーー波多野が何か相談したそうだったので、課長のおれから飲みに誘った。きっと会社を辞めたいとか言うのだろう。おまえな、と諭す直前、予期せぬ話題が飛び出した。 ……他、全7編。

[著者紹介]
1960年、北海道生まれ。2003年「コマドリさんのこと」で第37回北海道新聞文学賞、04年「肝、焼ける」で第72回小説現代新人賞を受賞。著書に、『田村はまだか』(第30回吉川英治文学新人賞、光文社)、『ほかに誰がいる』(幻冬舎)、『とうへんぼくで、ばかったれ』(新潮社)など。近著は『遊佐家の四週間』(祥伝社)、『地図とスイッチ』(実業之日本社)。

【著者紹介】
朝倉かすみ : 1960年北海道生まれ。2003年「コマドリさんのこと」で第37回北海道新聞文学賞、04年「肝、焼ける」で第72回小説現代新人賞を受賞、同作収録の『肝、焼ける』で05年単行本デビュー。09年『田村はまだか』で第30回吉川英治文学新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 風眠

    実に勝手なファン心理、産めよ増やせよの未来版、自分の不幸と他人の不幸、町の結束を乱す者は裁判という地元ルール、部下の相談にのる「いい上司」を気取ったはずが返り討ちにあう男、いつもムスッとしている女が抱える哀しみ、愚鈍を装いながら周りの人間をよく観察しているフージコさん。人を食ったようなシニカルな視点、思わず苦笑してしまう描写。独特な文章表現で、作家の意地の悪さを出しつつも、ふいにホロリとさせるバランスが実にいい、朝倉節全開の短篇集。フージコさんがいい味出してる『お風呂、晩ごはん、なでしこ』が一番好き。

  • なゆ

    朝倉さんしか書けないよなぁ、こんなにひねくれた短編集。帯のどこかで誰かがあなたの味方≠フ文にほっこりしたイメージで読み始めたもんだから、あらららら〜って苦笑いしながら読んだ感じ。ビターというか、シニカルというか。「森のような…」は微妙なファン心理のソコをほじくっちゃうの?って感じだし、「ニオイスミレ」や「地元裁判」は何故かそこはかとなく怖い。「相談」の空回りなイタさとあっけない終わり方に笑い、「ムス子」と「あなたがいなくなっては…」は複雑な気持ちに。最後はフージコさんの日常を小さく応援しつつ楽しく読了。

  • あつひめ

    一作目で、ん?ん?これってあの人たちのことかぁ?と思いながら読み、今回は何を訴えようとしてるんだぁ?となかなか踏み込むことができずに文字面を追ってしまった。人の弱いところ、皮肉やなところとか、人が隠したがっていることがサラリと語られている気はした。人は応援しているようでいて、心の中では反対なことを思うことの方がきっと多いはず。そんな人間の真の姿が表されているのかなぁ。フージコさんのおっとりした雰囲気で最後まで読んでよかった…と思ってしまった。

  • ゆみねこ

    強烈な皮肉の効いた短編集。「森のような、大きな生き物」は、誰もが知っているあのスポーツ選手たちのこと。この1編と「お風呂、晩ごはん、なでしこ」は好きだけど、残り5編は苦手でした。

  • 千穂

    図書館にて鮮やかな表紙絵に惹かれて借りて来た。「お風呂、晩ごはん、なでしこ」のフージコさんは他人に色々言われちゃうところ何だか自分みたいで憎めなかった。でも彼女なりの小さな幸せ求めて生きているのを応援したくなる。

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