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ふたつの日本「移民国家」の建前と現実 講談社現代新書

望月優大

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065151105
ISBN 10 : 4065151104
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2019
Japan

Content Description

この国に確かに存在する「移民」という現実―。止まらない人口減少の背後で、日本で暮らす外国人は増加の一途をたどっている。「日本」はどこから来て、どこに向かうのか?新時代の日本論!

目次 : はじめに 「移民」を否認する国/ 第1章 「ナショナル」と「グローバル」の狭間/ 第2章 「遅れてきた移民国家」の実像/ 第3章 「いわゆる単純労働者」たち/ 第4章 技能実習生はなぜ「失踪」するのか/ 第5章 非正規滞在者と「外国人の権利」/ 第6章 「特定技能」と新たな矛盾/ 終章 ふたつの日本

【著者紹介】
望月優大 : 1985年生まれ。日本の移民文化・移民事情を伝えるウェブマガジン「ニッポン複雑紀行」編集長。東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了後、経済産業省、グーグル、スマートニュースなどを経て2017年冬に独立。代表を務める株式会社コモンセンスでは非営利団体等への支援にも携わっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • えちぜんや よーた

    新しい元号が始まったところで言うのもなんだが、またぞろ新しい身分差別制度が出来上がっているように感じた。平成10年ごろから正社員・非正規社員の「差別問題」が頭角してきたが、先ごろ経団連の会長がやっと「終身雇用は無理ゲー」と言っていたところなのに。この本で書かれている問題を見なかったことにすると、令和15年ぐらいにはとんでもない社会的コストが降りかかってくるような気がする。

  • 佐島楓

    興味を持っているトピックだったので読んだ。改元の騒ぎに紛れてしまった感のある話題だが、取り換え可能な部品のような扱いを今現在も受け続けている「外国人」が多く存在する事実を軽視できない。彼らに対する苛烈な処遇は、目に見える軋轢となるに違いないからである。政府が向いている方向は財界なのだろうけれど、国民を含めたひとびとを人間扱いしていないのではないかと疑うような政治家の言動や政策も目立つ。この国の政治に絶望する前に、長期的な視野で物事を見られる指導者はいないものだろうか。

  • よっち

    この30年間で在日外国人の数は94万人から263万人へと約3倍に増加、永住権を持つ外国人も100万人を突破。19年春からは外国人労働者の受け入れがさらに拡大。リーマンショックなど受け入れに影響を与えた過去の状況の変化を踏まえつつ、どのように変化してきたのか、現状がどのようになってきているのかを解説した一冊で、単身の単純労働者を多数受け入れている現状がある一方で、定住者・永住者としての移民政策ではかなり慎重な姿勢を崩さない現状が透けて見えました。そんな状況がこれからどう変わってゆくのか注視したいと思います。

  • mizuki

    働くことに対する不安は、生きることへの不安にも強く繋がっていると思います。日本に来てくれる他国の方たちを受け入れる政策をまだ整えられていない日本。難しい課題がいっぱいですね(。•́︿•̀。)

  • おさむ

    想像以上に骨太な新書でした。300万人近くに達した在留外国人。1990年代に入ってじわじわと増えて、2010年代になると一気に爆増している。人口減を補う形で増えてきたのだが、日本政府は移民ではないとする建前を崩さない。その欺瞞を著者はデータを基に糾弾しており、とても首肯します。複雑な在留資格、非人権的な入管の強制収容、そして4万人を超えた日本語指導が必要な子供たち‥‥。私たちを含めて、日本という国が真正面から「移民」と向き合わず、辻褄合わせばかりしてきた、しっぺ返しではないでしょうか。

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