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行(い)け広野へと 歌集 ホンアミレーベル

服部真里子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784776811138
ISBN 10 : 4776811138
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2014
Japan

Content Description

目次 : 雲雀、あるいは光の溺死/ 夏の骨/ 金印を捺す/ 千夜一夜/ 夜の渡河/ 冬のカメラ/ 行け広野へと/ スレイマーン、またはソロモン/ キング・オブ・キングス/ あなたを覚えている〔ほか〕

【著者紹介】
服部真里子 : 1987年横浜生まれ。2006年早稲田短歌会入会、作歌を始める。2009年同人誌「町」参加。2011年解散。2012年より未来短歌会所属。第55回短歌研究新人賞次席、第24回歌壇賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 新地学@児童書病発動中

    著者のことはよく知らなかった。図書館で、なんとなく手に取った本。それでも、清新な抒情を感じる歌の数々を読むことができて、非常に良かった。この歌人は自然も事物も人物もきちんと捉える目と、自分の言葉を持っていると思う。全体的に明るさを感じる歌が多くて、読んでいると心が晴れ晴れとした気持ちになった。くすりと笑えるユーモアを感じるものも多い。短歌好きの方にお勧め。お気に入りの歌を一首ご紹介。「初雪は薄荷の匂いをさせていてわたしの髪にふれるのは誰」

  • kaizen@名古屋de朝活読書会

    #服部真里子 #短歌 冬の終わりの君のきれいな無表情屋外プールを見下ろしている p8 雨の昼わたしを訪ねる人のいてうつむきがちなハンカチ落とし コンドルがどうして好きだったんだろうテトラポッドを湿らせる雨 p9 はつなつの光よ蝶の飲む水にあふれかえって苦しんでいる p16 湖の近くに家があると言うなるべく嘘に聞こえるように p17 諍いをそれとなく避け出かければ貴和製作所に降る天気雨 p19 広野(こうや)へと降りて私もまた広野滑走路には風が止まない p56

  • chiaki

    アンソロジー『海のうた』に収録されていた服部さんの「海を見よ〜」に惹かれて。まず装幀がとても美しい。服部さんの短歌はとても静謐で気高くて潔い。栞文にて黒瀬氏も評しているように、明るさだけでなく翳りも感じるからか、その対比により一層美しい。『〜あるいは光の溺死』って表現、シビれる!冷たさもあたたかさも、読んでいて本当に心地よい。『どの町にも海抜があり〜』は特にお気に入り。後悔や未練がましくなく、前を向く強さを感じる!『人の手を〜』は栞文を読んで魅力に気付かされた歌。"踊り場"が"展翅板"かぁ〜♡

  • テトラ

    全体的に光の印象が強い歌集だと思う。光に対する歌人の特有の視点が息づいている。この歌集を3月に読んだのも何かの縁か、出会いと別れの季節を想起させる数首が特に美しく思えた。行け広野へと、凛とした意志を湛えているように響いてくる。/湯の底に沈みつつ咲く花がありあなたを覚えていると思うの/新しい紙の匂いに振り向かぬ君が見たのを光と思う/草原を梳いてやまない風の指あなたが行けというなら行こう/広野へと降りて私もまた広野滑走路には風が止まない

  • ちぇけら

    恋文を送りわすれていますよと教えてくれるきみの恋文。わきつづける気泡。漂流したままのことば。きみの唇がときおり呟く海に。なりたい。波打ちぎわ、死んだ蝶が空へと向かうようにわたしの愛はこわれた。あつい夏のこと。きみの背中はなにもいわず、逆光のなかに。さびしくて、いつかきみが暮らしたアパートメントの天井をおもう。アスファルトの涙のしみは、悲しみにひたる間もなく消えてなくなるから、イヴ・サンローランの口紅を湖にひたした。ひかえめな波紋。飛びたつ水鳥のなかに、きみの面影をさがしてしまう。よわさをあいとよばせて。

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