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学術出版の来た道 岩波科学ライブラリー

有田正規

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784000297073
ISBN 10 : 4000297074
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

学術出版はその350年を超える歴史を経て、他の産業とはまったく異なる評価・価値体系を形成してきた。出版社が先導する動きに世界の科学が振り回される結果として生じている、学術誌の価格高騰や乱立、オープンアクセス運動、インパクト・ファクターに代表されるランキング至上主義、データベースの苦難といった構造的な問題を、歴史的な視点から解き明かす。

目次 : 第1章 学術出版とは何か/ 第2章 論文ができるまで/ 第3章 学会出版のはじまり/ 第4章 商業出版のはじまり/ 第5章 学術出版を変えた男/ 第6章 学術誌ランキングの登場/ 第7章 オープンアクセスとビッグディール/ 第8章 商業化した科学と数値指標/ 第9章 データベースと学術出版

【著者紹介】
有田正規 : 1971年生まれ。東京大学理学部情報科学科卒業。同大学院理学系研究科博士後期課程満期退学。博士(理学)。電子技術総合研究所、産業技術総合研究所生命情報科学研究センター、東京大学大学院新領域創成科学研究科、同理学系研究科を経て、国立遺伝学研究所教授、生命情報・DDBJセンター長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • キリル

    他の産業とは異なる評価・価値体系を形成してきた学術出版についてその歴史から現代における問題点についても解説した本。学術情報を一覧できるようにしたい、広く共有したいという希望からボランティアで始まった学会出版の時代の苦悩から、やがて商業出版が主流になる中で確実に利益を得たい企業が仕掛けた戦略、そしてアカデミアから搾取する企業の戦略に抗って研究成果をOAにするべく活動する研究者たちの取り組みがまとめられていて勉強になりました。PLos ONEの理想を追い求めたらパンドラの箱が開いたという話は興味深かったです。

  • mft

    学術的成果をどうやって共有するかの技術論と、広く共有すべきという理想論と、それをどうやって持続可能な体制にするかという経営論と、そして研究者それぞれがその世界で生き延びていくための戦略論と、混沌とした流れをいったん歴史的な背景から俯瞰してみるための本。悠久の昔から変わらないシステムかと思いきや、変化の激しい世界のようだ。ピアレビューというシステムさえ冷戦期以降の習慣に過ぎないというのが一番意外だった(ゼロックスの発明という技術的要因もあったらしい)

  • kitten

    図書館本。研究を論文にして公開する。学術出版の歴史を、活版印刷から2020年代まで。論文が雑誌に掲載されるのにお金取られるんだ。学問って、金持ちの道楽だったんだなあ。私が学生の頃は、まだ図書館で論文をコピーしてた時代。これだけネット社会になって、急速に社会が変わっていった結果、COVIDの論文とか査読なしのプレプリント多かったよね。確かにそのうちにAIが論文書いてそうで怖いな。

  • Iwata Kentaro

    学術出版業界の下世話な話。利益率とか知らん話題も多くてとてもおもしろかった。ハゲタカ判定の基準はやはりないのだと再確認(オレの基準、があちこちにあるだけで)。

  • 三色かじ香

    学術誌の変遷を書いた本。筆者は、購読料や掲載料の高額さや、出版者の営利目的の強さに批判的な立場であることは滲ませつつも、なぜ、今もしくはその当時に、この仕組みでこの金額なのかが説明されてて面白かったです。成果を発表する場がほしい研究者を口説いて、編集作業はこっちでするというシステムを作ったマクスウェルさんえらい。

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