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親なるもの 断崖 1 ミッシィコミックス

曽根富美子

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784776740643
ISBN 10 : 4776740648
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2015
Japan

Customer Reviews

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6月ごろからやたらバナー広告に無料試読み...

投稿日:2015/07/15 (水)

6月ごろからやたらバナー広告に無料試読みが出ていたので、暇つぶしに読みましたところ、はまりました!本で欲しいと思いましたが絶版になっていたのですが、やはり名作に心打たれる人が多かったのか、この7月に復刻されました。 戦争と貧困は常に社会の底辺に生きる人たちにしわ寄せ、というには簡単すぎるほどの過酷な人生と生活を余儀なくさせます。 まだ年端のいかない少女たちが、女郎の意味も分からないままに心と体を凌辱されること、廓の窓から見上げる空に故郷を浮かべ、廓を出ることはほぼ死ぬときであることを悟ります。そこに生きれば生きるだけ、借金はかさみ、心身ともに病気に侵される日々。女に生まれることは、こうも辛く悲惨な人生を受け入れるしかないのか…。ある日社会の矛盾と女としての生とは何かに気づいてしまったら、己の境遇をもっと悲惨に感じ、だけど逃げ出せない・死ぬこともままならない己とは…。元女郎という差別と凌辱にあえぎ、それでも誰かを愛し思いやるその心…。 生まれる時代・場所・環境が違ったら、私も彼女たちと同じ人生をたどったかもしれません。 この作品は、社会の矛盾、底辺社会の人々の思い、必死さ、過酷さを丁寧に描いた素晴らしい作品だと思います。 過激な描写や目を背けたくなる表現も多々ありますが、史実は事実と認め、二度とこのような社会に戻ってはいけないと強く思いました。 老若男女問わず、この傑作をたくさんの人に読んでほしいと思いました。

赤井ハコ さん | 滋賀県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ミカママ

    【遊郭部課題本】第二部へ進む前に、こちらをおさらい。【もの忘れ部】

  • nyaoko

    久しぶりの《遊郭部課題本》昭和初頭、東北の貧しい村から、北海道の遊廓へ売られた少女の話。1つの街が大きくなるには、工場が出来て、仕事が増えて、労働者が集まって、更に発展して働き手が集まる。つまり、街に男が一極集中する訳だから、溜まった欲望を吐き出させないとトラブルが起きる。そりゃ、遊廓でもないと成り立たない。なんだかねぇ、男って虚しいねぇ。そしてねぇ、女って悲しいねぇ…。心も身体も魂も、永遠の生き地獄。「痛い痛い」と何百回叫んでも泣いても止まらない。この腐れピーーー!!!と下品な言葉を吐いてしまったよ。

  • 扉のこちら側

    初読。2015年1065冊め。よく広告で見かけるうちに気になって無料試し読みを読んでしまった。なんという壮絶な、骨太な物語なのだろうか。気になってついに1・2巻購入。貧困のために青森から室蘭へ売られた四人の娘たち。客をとらされ自死した姉、姉の供養のため11歳で娼婦になる妹。厳しい稽古に耐え芸妓として身をたてる子、容姿が劣ると下僕にされる子。遊郭のあまりにひどい描写にページを繰る手が止まる。でもこういう歴史が、あったのだ。何かがあった際は女子どもが真っ先に犠牲になってしまう。

  • ネギっ子gen

    昭和初期。人々が貧困に喘ぐ時代に、開拓の地で社会的弱者たる少女たちが強く生き抜く姿を描いた漫画。冒頭は<おらたちは北の海を渡り、東北から北海道の遊郭に売られてきた>。続く頁は見開きで「室蘭・地球岬」。ここは100メートル前後の断崖絶壁が連なり、アイヌ語で「ポロ・チケウ」。“親である断崖”という意味。意味深い命名だ。その断崖の上で女衒は言う。「死にたくなったら、断崖(ここ)に来い」と。さらに「北海道の開拓は名もない貧しいタコ部屋労働者や女郎部屋の女たちを人柱にしてきた」と。この場面から、哀しい話が始まる。⇒

  • 扉のこちら側

    2016年526冊め。ふと読みたくなり1巻だけ再読。かなり読み応えある。

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