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構造改革論の誤解

User Review :4.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784492393611
ISBN 10 : 4492393617
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2001
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「4つの誤解」を一刀両断。構造改革は景気回復のための政策ではない。正しい診断なくして正しい処方箋はない。

目次 : 序章 構造改革論の四つの誤り/ 第1章 構造改革の経済学的基礎/ 第2章 構造改革かマクロ政策か/ 第3章 「日本的システム=構造問題」説の功罪/ 第4章 不良債権問題の幻想/ 第5章 雇用破壊は構造改革ではない/ 第6章 日本の「失われた十年」の真因とは何か/ 終章 政府が真になすべきこと

【著者紹介】
野口旭 : 専修大学経済学部教授。1958年生まれ。東京大学経済学部卒業。同大学院経済学研究科博士課程修了

田中秀臣 : 上武大学商学部専任講師。1961年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。同大学院経済学研究科博士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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本書の著者の一人、野口旭氏が日銀副総裁の...

投稿日:2021/04/18 (日)

本書の著者の一人、野口旭氏が日銀副総裁の就任ということで2021年に再読。これはその20年前に経済低迷にあえぐ日本の打開策としてしきりにいわれていた構造改革論、すなわち、当時の日本の制度を改革することによりこの低迷を打開しようという主張に対して、日本の経済低迷の理由が総需要不足によることから、適切なマクロ経済政策で対応すべきであると反論をしていく一冊である。本書の議論の半分くらいはああ昔はそういう議論もあったねと懐かしい感じもあるが、議論の根幹の総需要不足に対する金融緩和と財政支出の両輪は今も必要である。

DJもちお さん | 東京都 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • denz

    本書の主張は構造改革は潜在成長率を上昇させる政策手段で、景気対策としては中立である。とりわけ実質と潜在の成長率のギャップがある時点では逆の効果が生じる。必要なのは金融政策と財政政策であり、後者は実質を押し上げるものの止めれば終わってしまい政府債務が積み上がるだけなので、前者によるインフレ期待を喚起すべきとの主張。必要なのは、金融政策による需要の喚起と潜在成長率を引き上げる構造改革で、財政は公共財提供にとどめるべきだという。もっとも構造改革も産業や雇用の構造ではなく、あくまで各種規制撤廃にとどめるべきとも。

  • ハンギ

    2001年、構造改革論が華やかだったときに出た、今で言うリフレ派の本。ちなみにこの本ではリフレの文字は見えない。つまり構造改革(不良債権問題含む)とは局地的な問題であり、バブルから長引いているデフレ不況はマクロ的な問題だから金融緩和が必要という意見のようだ。橋本政権の時に悪化したと見ている。ただ猪瀬直樹さんの構造改革については批判せず。そのあたりはちょっと分かりづらいかもと思った。この本がまだ10年後の今日でも価値があるとすると、マクロ経済学を理解する日本人が少ない事を意味してはいないだろうか。恐ろしい。

  • nilgilri

    リフレ派による構造改革論批判。 今読むと納得できる事が多い。

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