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新編愛情はふる星のごとく 岩波現代文庫

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784006030766
ISBN 10 : 4006030762
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2003
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

大きく眼を開いてこの時代を見よ…ゾルゲ事件に連座し、獄中にあった尾崎秀実は、妻と娘に宛てて手紙を書き続けた。死刑囚家族への思いやり、透徹した人生観、切実かつユーモアを湛えた書物とグルメ談義は時代を超えて切々と読者の胸をうつ。一二〇通余を精選、従来の削除部分を原本によって復元した。

目次 : 昭和十六(一九四一)年/ 昭和十七(一九四二)年/ 昭和十八(一九四三)年/ 昭和十九(一九四四)年/ 堀川祐鳳(弁護士)宛/ 竹内金太郎(弁護士)宛

【著者紹介】
尾崎秀実 : 1901‐1944。ジャーナリスト。東京に生まれ、台湾に育つ。東京帝国大学政治学科卒業。朝日新聞記者、第一次近衛内閣嘱託として中国問題に鋭い筆をふるう。ゾルゲ事件に連座し、44年11月7日絞首刑になる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • しんすけ

    田村芳朗の『法華経』の後半に、尾崎秀実が法華経に惹かれていく姿が書かれていた。 宮沢賢治や北一輝と同様に、尾崎秀実も「唯我一人 能為救護」を感じるところ大だったのだろう。 しかし当時の日本は軍国主義で覆われて独伊と並ぶファシズムの国であり「能為救護」の実現は命がけだった。 宮沢賢治は農村生活の中に我が道を探し、北一輝は国家主義という道を選んだ。 そして尾崎秀実は、戦争拡大を阻止する途を選んだ。これは前の二者よりも過酷な選択で、尾崎秀実は死刑囚となってしまった。

  • 泉を乱す

    尾崎秀実の獄中から妻子に当てた書簡集 同級生の判事に死刑を言い渡された尾崎 それでもみんなに助けられていると言う 妻の英子さんの強さが美しい

  • sasha

    ゾルゲ事件に連座し、死刑判決を受けた尾崎秀美が妻・英子と一人娘・楊子へ宛てた獄中書簡集。逮捕以前、評論活動で高い評価を受けていただけあって尾崎の広範な知識とその深さに驚く。「死をもって国民に詫びよ」。判決を言い渡した裁判長は尾崎に言ったが、敗戦まで彼を生かしておくことは出来なかったのだろうか。妻子への濃やかな思いやりにも打たれたが、これだけの知識と分析力をもった人物を、殺してしまったのは残念でならない。

  • がんぞ

    往年のベストセラー、読んだのは青木書店版。スパイは死刑が常識だが彼はむしろ思想犯で、敗戦必至の情勢だから生かしておく選択もあり得たのではないか、感情的に割り切れないが敗戦後には有用。通信は検閲されることとて当たり障りのない読書のことばかり書いている(俺が余命で読める冊数に愕然となって蔵書と図書館を読みまくっているように)娘が13歳から17歳になる、それだけが楽しみ。所持3冊の規定で熟読。享年43歳、専門外にも柳田國男など読んで「同じ人のものを何冊も読むと底の浅さというか限界が見えてくる」と書くほどの読書力

  • しゅん

    ゾルゲ事件に連座して逮捕、処刑された尾崎秀実の獄中書簡集。手紙に書かれた家族に対する、細かい助言から、彼の家族に対する愛情が浮かび上がってきます。 また、本の差し入れの依頼が、細かく書いてあるので、当時の知識人が、読んでいた本がわかって興味深いです。

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