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シャドウ・ワ-ク 生活のあり方を問う

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784006031381
ISBN 10 : 4006031386
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2006
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

家事などの人間の本来的な生活の諸活動は、市場経済に埋め込まれ、単なる無払い労働としての“シャドウ・ワーク”へと変質している。そのような現在の生活からの脱却を企て、人間の生き方として、言語・知的活動から、平和の問題までを縦横に論じる。鋭い現代文明批判で知られるイリイチの思想理解への格好の書。

目次 : 1 平和とは人間の生き方/ 2 公的選択の三つの次元/ 3 ヴァナキュラーな価値/ 4 人間生活の自立と自存にしかけられた戦争/ 5 生き生きとした共生を求めて―民衆による探究行為/ 6 シャドウ・ワーク

【著者紹介】
I・イリイチ : 1926‐2002年。ウィーンに生まれる。フィレンツェ、ローマで自然科学・神学・哲学・歴史学を修めた後、1951年に渡米。その後メキシコに移り、73年国際文化資料センターを創設。現代産業文明への鋭い批判を展開した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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私にはとても難しい本でした。文章間の飛躍...

投稿日:2012/04/19 (木)

私にはとても難しい本でした。文章間の飛躍が大きく、間だけで本が一冊書けてしまうのではと思わされます。一文一文追っているうちに、半ページ前には何が書いてあったか忘れてしまいます。しかし内に秘めた情熱の炎の力は強く、読む者を現代の文明の問題に深く向き合わせます。決して行動への示唆を語ろうとはしません。むしろそれを拒絶することで私たちの背中を押そうとしているよう感じます。ゴルフやリゾートなどに感じるいかがわしさの根を、イリイチは見事に解いて見せてくれます。また今の世で幸せになる唯一の方法は、感傷にひたることと言い切ります。ジェンダーで世の無理解と誤解を受けながら、決して言い訳せず、屈せずに探求を続けたイリイチの厳しさと純粋さが私たちを打ちます。私のような平凡な人間には読む進むのに難儀な本でしたが、読み終わった後、世の中が全く別のものに見えると言う得難い体験がありました。圧倒的な知性に頭を少し鍛えてもらったような感じでした。だれにでもおすすめできる本ではないのですが、これが忘れられていったらまた世界から一つ灯が消えると思います。

harekazuya さん | 東京都 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • kaizen@名古屋de朝活読書会

    賃金労働だけで現代社会を分析することの狭さを提起している点において有効である。 社会は,お金だけで支配されている分けではないことを見落とすと,社会が薄っぺらくなってしまう。 イリイチは社会と生活をうまく組み立てていこうとしている。 翻訳者の玉野井芳郎がめざすところが,イリイチの方向性とうまく組合わさっている。

  • Sobbit

    主婦業など、誰かがやらないと社会が回らないけど賃金が支払われていないものの概念(シャドウ・・ワーク)を発見した本。Twitterで検索するとどうも主婦業の話ばかりでてくるけど、それよりも試験勉強、通勤のストレス、強制される仕事へのストレス、ファミリー・ライフなどもシャドウ・ワークという例示が重要だと思った。確かに産業社会ではシャドウ・ワークは避けられないものの希望もあり、それは例えば通勤ストレスを数値化する概念であったり、家事を可視化するツールだったりすると思う。必読書だが現在にピタリとハマる本ではない。

  • 1.3manen

    開発とは何か? という問いに、生活を起点に再考する必要性を感じさせてくれる内容。図書館から借りている。

  • yoshi41101

    シャドウワークは賃金が支払われない主婦の家事のようなイメージ。でもそれは賃労働がうまく回る前提になってて重要。シャドウワークを再発見することでビジネスになってるのは、世話や介護や教育。スーパーのお惣菜や会社で面倒なことやってくれる人もそうだろう。シャドウワークって相手への思いやりがドライブしている仕事では?だとしたら経済性を求めるときはうまくやらないといけなそうだ。

  • ubon-ratchat

    もっと読まれるべき本だと思いました。現代社会の仕組みについての批判は、誰もが避けて通れないものだと思うので。

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