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「種の起源」を読んだふりができる本

更科功

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784478112380
ISBN 10 : 447811238X
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
更科功 ,  

Content Description

チャールズ・ダーウィンの『種の起源』は、生物の進化がなぜ起こるのかを自然淘汰で説明し「神が天地創造の際にすべての生き物を完璧な姿でつくった」というキリスト教の世界観を覆した。コペルニクスの地動説と並び、人類に知的革命を起こした大名著である。

しかし、『種の起源』はかなりわかりにくいので、内容がきちんと理解されていない。「ダーウィンは『種の起源』で、人間の進化については一切述べていない」とか「『種の起源』によって神を否定した」など、もし読んでいればすぐに間違いだとわかるコメントが、後を絶たない。
日本でいえば江戸時代に書かれた本なので、現在からみれば間違いがたくさんある。けれど、専門的な知識がないと、どこが正しくてどこが間違いかを判断するのは難しい。これが、小説や哲学などの古典と科学書の古典を読む際の大きな違いだ。

本書は、そんな『種の起源』の重要なポイントを押さえながら、最新の生物学の知見も身につく本。
主な特徴は以下の5つ。
1)『種の起源』より薄くて、短い時間で読める。
2)現在の科学からみて、正しいか正しくないかを明記する。
3)最新の進化学の知見も、読み物として楽しく解説する。
4)『種の起源』を読んだ人の記憶に残るであろう部分は、科学的に間違っていても省略しない(もちろん間違いであることは明記する)。
5)『種の起源』を読んだときに記憶に残らないであろう部分は省略する。

つまり、読者の頭の中に、実際に『種の起源』を読んだ後と同じ記憶が残るような本、一言でいえば、『種の起源』を読んだふりができる本を目指す。

【著者紹介】
更科功 : 1961年、東京都生まれ。東京大学教養学部基礎科学科卒業。民間企業を経て大学に戻り、東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。博士(理学)。専門は分子古生物学。武蔵野美術大学教授。『化石の分子生物学―生命進化の謎を解く』(講談社現代新書)で、第29回講談社科学出版賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • mae.dat

    本書にはね、先ず『本書の読み方』が書いてあり、まえがきが2つあるけど両方読む事は控えてねとあり。タイトルがタイトルだけにね、不真面目な読者向けを誘っているのでしょうが、真面目な読者向けを読んで、最後に『不真面目な読者のためのまえがき』を読みました。でもそれなりに真面目なまえがきでしたよ。この本を読む為に必要な力は、19世紀イギリスに想いを馳せる事。“個別創造説”が支配的であった事を想像する事ですね。その上でダーウィンの洞察力と先見性に舌を巻きますよ。誤った知見は更科せんせーが補記していますから安心です。

  • koishikawa85

    結構読みにくく、半分くらいで通読断念した。あくまで種の起源に関する本であり、進化論の基礎を学びたい人のためにはもっと近道の本があるだろう。私はそっちを読むべきだったのだ。

  • ハマのプー

    何気なく手に取った一冊にここまで引き込まれるとは。著者のダーウィン愛に溢れた「種の起源」解説本。「種の起源」を現在日本で知らぬ人はほぼいないと思われるが、読んだ人もほとんどいないに違いない(ちなみにボクも)。自然科学の有名な古典は、読みづらいのがその理由の一つだが、その難点を解消してくれる。他にもダーウィンの誤りや「種の起源」が何故画期的だったのかも教えてくれる。堪能。

  • Lagavulin

    種の起源の間違いを指摘しつつ、どのあたりがすごかったのかを解説してくれる良書。まずはここから。

  • skr-shower

    「種の起源」は神学書?それは最近の本ではないから現代から見たら誤りもあるし、言葉の意味が今とは違っていたり、など。読んだふりするにも相当知識が必要です。生物学を統一理論で示そうとしたことが画期的である、なるほど。

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