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キノの旅 The Beautiful World 6 電撃文庫

時雨沢恵一

User Review :4.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784840221559
ISBN 10 : 4840221553
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2002
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Product Description

人間キノと言葉を話す二輪車エルメスの旅の話。

―――――よくない道だねえ、と走ってきたモトラド(注・二輪車。空を飛ばないものだけを指す)が言った。後輪の脇には箱が、上には大きな鞄と丸めた寝袋とコート。旅荷物をたくさん積んだモトラドだった。でもやっぱりこれは近道だよと、モトラドの運転手が言った。黒いジャケットを着て、帽子とゴーグルをした十代中頃の若い人間だった。腰を太いベルトで締めたジャケットの前合わせは、初夏の風が入るように大きく開けていた。その下に、白いシャツを着ていた。
―――――キノとエルメスは、ある国の出国手続き所で一人の男と出会う。その男は過去に殺人を犯し、その許しを乞うために、これから一人の女性と旅に出ると言う。その女性は、彼が殺した男の元恋人で……。(「彼女の旅」)他全11話収録。
短編連作の形で綴られる、新感覚ノベル第6弾。大人気、黒星紅白描くカラー口絵6Pの他に、三つ折りポスター付き!

Content Description

よくない道だねえ、と走ってきたモトラドが言った。後輪の脇には箱が、上には大きな鞄と丸めた寝袋とコート。旅荷物をたくさん積んだモトラドだった。でもやっぱりこれは近道だよと、モトラドの運転手が言った。黒いジャケットを着て、帽子とゴーグルをした十代中頃の若い人間だった。腰を太いベルトで締めたジャケットの前合わせは、初夏の風が入るように大きく開けていた。その下に、白いシャツを着ていた。人間キノと言葉を話す二輪車エルメスの旅の話。短編連作の形で綴られる、大人気新感覚ノベル第6弾。

(「BOOK」データベースより)

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主要キャラの違いが如実にあらわれている「...

投稿日:2013/01/26 (土)

主要キャラの違いが如実にあらわれている「中立な話」、師匠と「相棒」の出会いを描いた「長のいる国」、キノと出会う前のシズ&陸のエピソード「祝福のつもり」が印象的でした。

凍土 さん | 不明 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • スズ

    花火の国、長のいる国、忘れない国、安全な国の4ヵ国と他短編を収めた第6巻。安全な国が印象的で、危険な物を徹底的に排除していく社会は現代社会を風刺している様で、危険な遊具を全て撤去した結果子供が全く遊ばなくなった公園が思い浮かびました。入国審査官の「本当は危険な物なんてどこにもなくて、それを使う人間次第で人生が豊かで楽しくなったり他者を傷付けるようになるのでは」と、キノの「自分達にとって危険で普通ではない『物』を排除する社会なら『人間』だって…」の言葉に胸がざわつき、皮肉が効いた物語の数々に夢中になりました

  • Akihiko @ VL

    時雨沢恵一さん6冊目の読了。キノの旅シリーズ第6作目。価値観、技術力、文化水準、社会体制、あまねく全てが異なるそれぞれの都市国家。"普通"という概念が定義できない世界で今日も彼女は色彩の無い旅を続ける。最もシニカルだったのは『祝福のつもり』という短編。少女が臓器と身体を提供しなければ生きていけない世界。死なない為に寿命を削り、物を買う為に自分を売る。文字通り、身を切る生活を続ける彼女に何を想う。同情したくなるのはそれが少女だからだろう。もしこれが妙齢の女性であったなら…。人間はどこまでも腐っている。

  • ♡手乗りタイガー♡

    -誓えないと誓います誓わないと誓えます誓えないと誓えます-口絵から早速「戦車の話」優しい嘘のように、知らない方が幸せやって事あるね。絶対に気付く事はないと思うけど、もしもまたキノ以外の旅人に会って同じ会話をして指摘されてしまった時にあの戦車はどういう心境に陥るんやろうか。それ考えるとめっちゃ切ない。「花火の国」ほっこりしてて和んだwまさか兵器と砲弾のストックで花火大会をするなんて発想が素晴らしいwあと防御用のトラップでもなかったんやwつづき↓

  • ♡手嶋♡

    誓えないと誓います誓わないと誓えます誓えないと誓えます。口絵から早速「戦車の話」優しい嘘のように、知らぬが仏?気付く事はないと思うけど、キノ以外の旅人に会って同じ会話をして指摘されてしまった時に、あの戦車はどういう心境に陥るんだろうか。「花火の国」あー和んだwまさか兵器と砲弾のストックで花火大会するなんて素晴らしいw防御用のトラップでもなかったっていうw最後監視の男たちが出てきたときは、え?このパターンやばない?と思ったけど「来年もまた来ます。」の台詞で安心安心。実は見学だったりしてねw↓つづき

  • 蒼伊

    再読。「彼女の旅」が一番印象に残りました。第一話も第二話も。第一話はなんだかわかるし切ないのとやるせないのと清々しいのと・・・。そんな簡単に憎しみは消えないものですよね。第二話はまさに矛盾の話だなぁと思いました。でも優しい気持ちにもなりました。「旅の途中」が、すごく不思議でふわっとしてしまいました。

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