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名井島

時里二郎

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784783736271
ISBN 10 : 4783736278
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

用済みになった人形やアンドロイドが余生を送るサナトリウムの島。過去‐未来を貫いて、精妙にスタイルを変容させながら、多層的に織り上げられた、言語の島をめぐる探究の地誌。

目次 : 朝狩/ 1 島山/ 2 夏庭/ 3 歌窯/ 4 名井島/ “母型”

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • いやしの本棚

    こわれた人形や不具合の起きたアンドロイドたちが送られる島を舞台に、言葉についての思索をめぐらせる詩集。どの詩を読んでも、とても心が落ち着く。たとえば「精神科の音楽療法の一種で」「心鎮まる音の体験を聴いて」「音の標本」をつくる仕事をしていたアンドロイドが登場するのだが、「ふと零れた言葉やためらいや沈黙を採譜し、それらの短い意味の破片を束ねて音の標本にする」という作業に、とても惹かれた。その標本がほしい。

  • 葵衣

    「言葉」は生命力という名の質量を持っている。人が言葉を使っているのではない、言葉が人を動かしているのだ。この『名井島』という容れ物の中には、青く光る様々な形の「ことば」がつまっている。なんとかそれを拾い上げて飲み干し、私の生命力としたい。

  • gorgeanalogue

    「いち ぬひ たづ わか やよ」……。近未来と古代をループする(すでに抹消された(「消去しきれなかった」/「漢字以前」にジャンプするような)言葉の痕跡(影?)の来歴と未来を経巡る。半透明の「薬包」に収められ、あらかじめ「遅刻」したかのような、木偶の口から出てくるかのような、記憶と見分けがつかなくなったような言葉の粒子が「みなほどかれてそこに ある」ように夏の庭に撒かれる。

  • Cell 44

    滅びたヒト文明の言語的文化を解明するための汎用人工知能を語り手にしながら、折口信夫的な島嶼文化を舞台に日本語という東洋言語の諸文化を幻想譚のフォーマットも借りつつ水を掬ぶように語りだしていく、凝った仕掛けの連作詩。言語の内奥に切り込む仕方としてSFと歴史性を孕んだ幻想文学との双方の手技を丁寧に取りこんでいくところに、世界を読む一手法としての悦ばしさを感じた。

  • おとむらい

    人間が作り出す文藝の到達点じゃ!飛浩隆が詩人だったら、こんな感じだったかもしれない。SF好きにハヤカワに見つかるべき。本当に凄いや。

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