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雅楽の誕生 田辺尚雄の聴いた大東亜の響き

春秋社

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784393930359
ISBN 10 : 4393930355
Format
Books
Release Date
January/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「平安時代からの伝統」?「シルクロードの悠久の響き」?つくられた“雅楽”の真相に迫る。西洋の音響学や進化論などの“科学的”知見にもとづき日本の音楽を研究した音楽学者・田辺尚雄。「日本音階」の探究から出発し、“雅楽”を核とする「日本音楽史」を編み上げ、果てはシルクロードのむこうに“雅楽”の悠久の響きを追い求めた。

目次 : 「雅楽」と「音楽」/ 第1部 「日本音階」の誕生(東京帝国大学理科大学物理学科というトポス/ 田辺尚雄の音階研究)/ 第2部 進化論と「日本音楽史」(「進歩」と「国民性」のはざまで―進化論における西洋音楽と日本音楽の出会い/ 新しい「日本音楽史」の誕生―「音楽科学」と雅楽の進化論)/ 第3部 大東亜音楽科学奇譚(箜篌の楽器学―雅楽の起源を古代メソポタミア文明にたどる/ 植民地の音楽フィールドワークと雅楽の起源/ 東洋音楽進化論の要としての雅楽/ 雅楽、「大東亜音楽として万邦斉しく仰ぎ見るもの」)/ 雅楽の戦後

【著者紹介】
鈴木聖子 : 1971年東京都生まれ。2012年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程(文化資源学)単位取得退学、東京大学東京大学大学院人文社会系研究科附属次世代人文学開発センター特別研究員などを経て、現在はパリ・ディドロ大学(パリ第七大学)東アジア言語文化学部・助教。京都造形芸術大学・非常勤講師。博士(文学)。専門は近代日本音楽芸能史、音楽芸能の文化資源学(文化資源としての活用)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • takao

    ふむ

  • 水紗枝荒葉

    日本音楽研究のキーパーソン田辺尚雄の足跡を辿った論考。日本音楽の概説書をいくつか読んでときどこか腑に落ちない感じを覚えていたが、本著では概念の形成史を追うことで内在するイデオロギーを露わにし、相対化を可能にした。非常に刺激的な良著。例えば東儀鉄笛という人物に関して「外来音楽を日本化した平安の楽制改革にヒントを得て明治の国楽を模索した人」という従来の見立てから、「明治期の状況を平安に投影して「平安の楽制改革」という概念を作った人」に転換する。後者の方が鉄笛という人をより「熱く」感じられる。

  • Masafumi Takahashi

    良書。雅楽だけでなく、現代の日本音楽、いわゆる純邦楽に対する理解の仕方が、ヨーロッパの音楽、音響学を学んだ学者たちによって明治後期以降に固められていったことが丁寧にまとめられている。田辺尚雄自身の研究、思想の変遷や反動も、音楽という分野での戦前、戦中、戦後でさこそと思われる。

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