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長寿期リスク 「元気高齢者」の未来 光文社新書

春日キスヨ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784334104450
ISBN 10 : 4334104452
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

人生100年時代と言われる現在、老い衰えることを否認し「元気」を鼓舞するような本や、「老いても大丈夫」と安心させるような言葉が多く世に出ているが、80歳以上の長寿期高齢者の生活は、実際には困難に満ちている。長寿期を住宅で暮らす高齢者は、毎日の暮らしをどのように過ごし、何に不安を感じているのか?ひとり暮らしよりも夫婦二人暮らしの方が問題はより深刻だと支援者は言うが、それはどういうことか?離れて暮らす子どもたちはなぜ、親の状態に気づくことができないのか?家族社会学者である著者は、高齢者やその家族、支援者からの聞き取りを続けながら、現在の長寿期在宅高齢者に起こっている家族や社会についての様々な困難を丁寧にすくい取り、それを回避する方法を考え、伝える。

目次 : 序章 進む「超長寿化」と団塊世代の未来/ 第1章 長寿期在宅「ひとり暮らし」「夫婦二人暮らし」の危機/ 第2章 増える長寿期夫婦二人暮らし/ 第3章 長寿期夫婦二人暮らしの行きつく先/ 第4章 「夫婦で百まで」を可能にする条件/ 第5章 超高齢在宅暮らしに必要な「受援力」/ 終章 まとめに代えて

【著者紹介】
春日キスヨ : 1943年熊本県生まれ。九州大学教育学部卒業、同大学大学院教育学研究科博士課程中途退学。京都精華大学教授、安田女子大学教授などを経て、2012年まで松山大学人文学部社会学科教授。専門は社会学(家族社会学、福祉社会学)。父子家庭、不登校、ひきこもり、障害者・高齢者介護の問題などについて、一貫して現場の支援者たちと協働するかたちで研究を続けてきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • おかむら

    高齢女性の一人暮らし本など読むと自分も健康習慣を真似したり心の持ちようで楽しく暮らせる?と希望を持っちゃうが、そんな甘い期待を打ち砕くシビアな本書。特に一人暮らしより支援の目が行き届かない高齢老夫婦二人暮らしに着目。双方85歳越えの要支援2とか介護度1くらいのヘロヨレになってからも長く続く日常生活のリアル実態。我が家の20数年後を見せられてるよう…。初老になって気力体力の衰えをひしひし感じてる昨今ですが超高齢の衰え方ってレベルが違う。薄々知ってたけど…あんまり考えないようにしてた…。初老の方必読。怖いよ!

  • おせきはん

    離れて暮らす80代の両親、少しずつ衰えを感じつつも、まだ元気そうに見えるので大丈夫かな、と思っていましたが、本書で紹介された高齢者の方々の姿を知り、私の前では無理をしているのかもしれないと思い直しました。万が一のときに手遅れにならないよう、実家を訪れる頻度を増やします。

  • katoyann

    高齢者を主な対象として、インタビュー調査を行い、高齢者の生活実態の問題を分析した本。社会学者らしく統計データを引用しながら、生活に支障が出ても相談をせず、問題を丸抱えしてしまう高齢者の実態を明らかにしている。具体的には超高齢者(85歳以上)夫婦においても、性別役割分業が顕著に見られるという。90歳になって体が思うように動かないのに夫のために家事をするというケースを読み、改めて介護サービスの積極的利用が必要であるということを思い知らされた。なかなかに厳しい実態であると改めて思った。

  • ヘジン

    80代の医療・介護支援以前の生活支援の問題。独居者より夫婦で暮らす高齢者のほうが、すべてを抱え込んで生活が立ち行かなくなるケースが多い。妻は体力の限界なのに、それが生活の張り合いだと自他から思い込まされて永遠に食事を作り続けることを期待される。80代になって健康だった妻が先に弱ってしまった場合の厳しさ。事態の深刻さのとらえ方が、息子と娘では多大な温度差がある等、まさに身近で見聞きすることが詰まった本だった。意外にも、団塊世代も前の世代と変わらないのだとか。親が80歳になる前に子世代も読むといいと思う。

  • ヨハネス

    どうにもならない段階になっても助けを求めない人達のことを笑えない。男性は特に「どうにかなる」と思いがち。「ボケますからよろしく」で有名になった信友さん父(妻の介護ができる)でさえ、救急車を呼ぶことができなかった。想像できない、考えもしないから準備しておらず間に合わなくなる。娘に「施設なんてやめろ、自分が面倒みる」と言ってほしくて試すために「この施設に入ろうと思う」と言ってみたら保証人になってくれちゃったという例、うちは姑さんが常々「将来は施設に入れてね」と言うが、本心なのだろうか。

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