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データが語る日本財政の未来 インターナショナル新書

明石順平

User Review :4.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784797680331
ISBN 10 : 4797680334
Format
Books
Release Date
February/2019
Japan

Content Description

政府総債務残高の対GDP比が、先進諸国で唯一200%を超えている日本財政。借金返済を先送りした結果、日本は膨大な債務に足を取られ、
経済成長にも悪影響を及ぼすようになってしまった。こうした先送りのツケを、我々はそう遠くない将来に、通貨崩壊という形で支払うはめになるだろう。
公的データによる150以上のグラフや表を用いて、国債、異次元的金融緩和、人口減少、税収などあらゆる角度から、日本財政の問題点を分析。
財政楽観論を完全否定し、通貨崩壊へと突き進む日本の未来に警鐘を鳴らす。

野口悠紀雄氏、久米宏氏、推薦!

(目次より抜粋)
第1章:国債とは何か
「60年償還ルール」という名の返済引き延ばし策/毎年100兆円を借り換えている ほか
第2章:どうしてこうなった
バブル崩壊後に日本が低迷し続けた理由/リーマンショックにより奈落の底に叩き落された日本経済 ほか
第3章:税収の国際比較
減税すれども、景気は回復せず/株で大儲けした人や大企業ほど、税負担が軽い ほか
第4章:アベノミクスとは何か
アベノミクスは大失敗だった/公的資金を使って無理やり株価や不動産価格をつり上げ
第5章:アベノミクスの失敗をごまかす「ソノタノミクス」
新しい算出基準によりアベノミクス以降のGDPを異常にかさ上げ/高い名目賃金伸び率のカラクリ ほか
第6章:日本は資産があるから大丈夫?
日本の資産はほとんど売れないものばかり/問題なのは日本政府単体の収支

第7章:巨額の日銀当座預金がもたらすもの
日銀が「買いオペ」を止めると、国債が暴落する可能性が高い/日銀に直接国債を買わせるとインフレが止まらなくなる恐れがある
第8章:歴史は繰り返す〜高橋財政〜
アベノミクスと高橋財政の共通点/戦争遂行を可能にさせた要因
第9章:今、そこにある未来
雇用が増えたのは、賃金が低く生産性を上げにくい労働集約型産業/たまりすぎた借金をどうすればいいのか ほか



●プロフィール
明石順平(あかし じゅんぺい)
弁護士。1984年、和歌山県生まれ、栃木県育ち。東京都立大学法学部、法政大学法科大学院を卒業。主に労働事件、消費者被害事件を担当。
ブラック企業被害対策弁護団所属。著書に、客観的なデータを用いてアベノミクスの問題点を指摘した『アベノミクスによろしく』(インターナショナル新書)がある。
ブログ「モノシリンの3分でまとめるモノシリ話」管理人。




【著者紹介】
明石順平 : 弁護士。1984年、和歌山県生まれ、栃木県育ち。東京都立大学法学部、法政大学法科大学院を卒業。主に労働事件、消費者被害事件を担当。ブラック企業被害対策弁護団所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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最初難しそうな本だと思ったが、表やグラフ...

投稿日:2021/07/30 (金)

最初難しそうな本だと思ったが、表やグラフを多用し、ていねいに書かれている。対話形式になっているので、分かりやすかった。アベノミクスで、あらゆる経済指標が上がったと得意げに発表されていたが、全然景気が良くなった実感が無かった。何となく気づいていたが、そこにはカラクリがあったのである。「これだけ基準を変えれば数字が上がるよね。」というのがよく分かった。

じゅんきち55 さん | 兵庫県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • えちぜんや よーた

    読み終わって明るい気持ちになれる人はいないだろう。唯一の突破口は日銀のETF購入だ。そもそも日銀がETFを爆買いすることの副作用は2つある。1つめは株式相場全体の価格を人為的に下支えしてしまうこと。2つめは上場会社に対してガバナンスが効かないこと。P123で内部留保の現預金が順調に積み上がっているグラフが示されている。つまり上場会社の純利益は投資に回っていないことの証拠だ。その点から「日銀は商売についてなにも分からない」ことを強調し、お金を回せる「プロ経営者」を連れてくるような話を展開してほしかった。

  • アベシ

    ちょっとデータが古いのが気になりましたが、これもアベノミクスで政府がデータを隠しているということなのでしょうか?昔から経済一流政治三流とは言われて来ましたが、もう経済三流政治?ですよね。日本の政治家って何をかんがえてるんでしょうか。派閥抗争はよくないけど昔は自民党内で、政策論争がもっと活発でしたよね。この本のあとがきに我々は先送りのつけを通貨崩壊という形で払うはめになると書かれています。アベノミクスが未来の教科書でどう教えられているのか知りたいですね。

  • おさむ

    「アベノミクスによろしく」の著者の第2彈は、長期スパンで日本の財政及び日銀の金融政策をわかりやすいQ&Aでまとめたもの。バブル崩壊後は減税ばかり続けて経済成長を目指したが、失敗。いまや借金残高は敗戦直後と同じ危機的な水準に達している。ハイパーインフレによる解消も現実味を帯びてきた。いまの日本は超高齢化社会なだけに、先行きはいばらの道だ。やや教科書チックだが、言ってることはその通り。不都合な真実を直視する勇気が私たち国民に求められている。

  • 大先生

    日本の悲惨な未来が描かれています。日本の借金は1000兆円を超えており、財政を立て直すには@増税+緊縮、A経済成長、B極端なインフレしかないがAは不可能。となると、@を検討することになるが最低でも消費税25%にする必要があり、それを実現する政治家が現れる可能性はない。もはや、Bが起きたときに、戦後のように預金封鎖や通貨切替えをして対応するしかないということになるが、その時はかなり悲惨な状況になると…。結論は明記されていませんが、将来世代のために【先送りせず今からでも増税しておけ】ということですね。あーあ。

  • BluePlanet

    ★4.5(3.75) 2019年2月発行。日本財政については様々な本で議論されてきたが、これだけデータを使って語られると説得力がありますね。途中専門的な所があって、分かり難い箇所はあったが、これを読むと改めて日本の将来がぞっとしますね。政府の名目GDP成長予測は、かなり実現性が低いなぁと。今後、日本の人口が減っていき、高齢者人口が増えていくが、これを政府はどう支えていくのか?これまで財務省は一体何をやっていたのかと腹立たしくもあるが、一刻も早い対応が必要ですね。多くの人にこの事実を知ってもらわねば・・・。

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