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アルプス席の母

早見和真

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784093867139
ISBN 10 : 4093867135
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2024
Japan

Content Description

まったく新しい高校野球小説が、開幕する。

秋山菜々子は、神奈川で看護師をしながら一人息子の航太郎を育てていた。湘南のシニアリーグで活躍する航太郎には関東一円からスカウトが来ていたが、選び取ったのはとある大阪の新興校だった。声のかからなかった甲子園常連校を倒すことを夢見て。息子とともに、菜々子もまた大阪に拠点を移すことを決意する。不慣れな土地での暮らし、厳しい父母会の掟、激痩せしていく息子。果たしてふたりの夢は叶うのか!?
補欠球児の青春を描いたデビュー作『ひゃくはち』から15年。主人公は選手から母親に変わっても、描かれるのは生きることの屈託と大いなる人生賛歌! かつて誰も読んだことのない著者渾身の高校野球小説が開幕する。


【編集担当からのおすすめ情報】
「この物語に救われる球児の母親がどれだけいることか。全母親が落涙必至」
吉田伸子さん(書評家)
など、事前に読んでくださった全国の書店員さんからも熱いメッセージが寄せられています。

【著者紹介】
早見和真 : 1977年神奈川県生まれ。2008年『ひゃくはち』で作家デビュー。2015年『イノセント・デイズ』で日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)を受賞。2020年『店長がバカすぎて』で本屋大賞ノミネート、同年『ザ・ロイヤルファミリー』で山本周五郎賞とJRA賞馬事文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア

    早見和真は初読。いかにも本屋大賞候補作という風情。エンターテイメント小説としては一応の水準にあるだろう。高校野球を描いているのだが、焦点があてられているのは、球児ではなく、タイトルからも明らかなように、その母親である。そこが本書のミソ。中学野球の時代は神奈川の有力チームのエースを張った航太郎は、希望学園高校に進学。したがって、主な舞台となるのは羽曳野市。大阪とはいっても、北大阪(淀川右岸)出身の私もよく知らない町である。まして、神奈川からやって来たのなら、そこはもはや異郷である。高校の野球部とそれを⇒

  • 青乃108号

    ちょっと思ったのとは違う、と思ったのは高校球児を支える父母会の、人間関係や上下関係やルールなど、これはキツイなあと思わざるを得ない描写が、ほぼ後半までメインとなっていた事。昔マンションの管理組合の理事長と町内会の会長は嫌々引き受けた事はあるが、そんなちっぽけなコミュニティでさえ大変だったのに、父母会って恐怖だ。しかしその父母会の描写があってこそ、クライマックスの試合場面が胸熱になってくるのだなあ。母1人息子1人の甲子園。アルプス席の母に完全に感情移入させられて。そして物語は最高の終わり方をみせてくれて。

  • 佐藤(Sato19601027)

    高校の3年間は応援団員として、選手の一挙手一投足に声援を送っていた。甲子園は遥か彼方であったが、県大会のスタンドも充実した時間だった。この小説で描かれるのは、甲子園を目指す一人息子を支え続けた母親の目線で描かれた3年間だ。子供を見守る親御さんたちや、監督との人間模様に主軸が置かれる中、親の子離れが裏テーマとして物語が進行する。父親を早くに亡くし、母親の手料理を毎日食べて練習に明け暮れていた息子が高校生となり寮に入り、大人になっていく。離れていく子どもに、戸惑う母親の心の機微が琴線に触れる。感動の一気読み!

  • ミカママ

    高校球児の父母会、監督のゴニョゴニョ…やけにリアルだなとググったら、著者さんがガチの球児だったそうだ。これまで高校野球関連のフィクションは数あれど、その母子関係に焦点を当てた、その目のつけどころ。球界に蔓延るしがらみや理不尽な扱いを跳ね除けて成長する母子の姿がいい。泣きどころはわたしはみなさんとは違い、航太郎が入寮するシーン…わかるなぁわかるよ、菜々子(笑)高校野球ファンならずとも、すべての息子を持つ母の必読書であり(惜しくも本屋大賞は逃したが)密度の濃い作品であった。

  • はにこ

    スポーツものの本は好き。いつもは選手が主人公なことが多いけど、その母親が主人公っていうのが今まで読んだことない視線で良かった。甲子園児の母親ってきっとすごい大変なんだろうね。特に強豪なら父母会とかもすごそう。慣れない土地で母親ひとりで葛藤している姿は子供は居ないけど同年代として応援したくなった。しっかり見せ場もあって、早見さんは何書かせても最高ね。

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