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あの夏の正解

早見和真

User Review :4.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784103361534
ISBN 10 : 4103361530
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2021
Japan

Content Description

「このまま終わっちゃうの?」2020年、愛媛県の済美と石川県の星稜、強豪2校に密着した元高校球児の作家は、彼らに向き合い、“甲子園のない夏”の意味を問い続けた。退部の意思を打ち明けた3年生、迷いを正直に吐露する監督…。パンデミックに翻弄され、挑戦することさえ許されなかったすべての人に捧げる「あの夏」の物語。

目次 : プロローグ 二〇二〇年の夏がどんな夏だったのか、教えてほしい/ 第1章 高校野球って甲子園がすべてなのかな?/ 第2章 君たちを支えるものは何?/ 第3章 なぜ辞めずに最後まで続けるの?/ 第4章 本気で野球をやる先に何がある?/ 第5章 このまま終わっちゃうの?/ 第6章 「もの悲しさ」の正体は何?/ 第7章 最後に泣けた?笑えた?/ エピローグ 「あの夏」がどういったものだったのかを教えてください

(「BOOK」データベースより)

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2021年の夏は東京にはまだ緊急事態宣言が出...

投稿日:2021/07/21 (水)

2021年の夏は東京にはまだ緊急事態宣言が出ていて、去年よりも感染力の高いデルタ株が猛威を振るっている最中、オリンピックが開催された。でもその事を上手く消化出来ていない人は多いのではないだろうか?例えば去年の2020年の夏は甲子園が開催されなかった。甲子園に出場するため高校生活の大半を厳しい練習に耐えてきた球児にとって、どれだけ理不尽な対応に思えたんだろう。「あの夏の正解」は、そんな甲子園に出場する予定だった2校に、甲子園出場経験がある作家がインタビューをして書かれたノンフィクションです。とにかく困惑、絶望、悲しみと様々な感情の中で、どう自分に折り合いをつけていったのか、「正解なんてどこにもない」と思える中で、球児たちはそれぞれどんな答えを出したのか、後援会のパーティをしている政治家や大人数での飲み会をしている公務員に心底読ませたいと思う内容でした。

sorano さん | 大阪府 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro

    早見 和真は、新作中心に読んでいる作家です。2021年本屋大賞ノンフィクション本大賞ノミネート作ということで読みました(既読4/6)著者のノンフィクションは、初読です。著者の高校野球愛が感じられる作品でした。本書はこれで好いですが、プロ野球が開催されているにも関わらず、高校球児の夢を奪った安易で無能な大人たちの責任を追及しても良かったのではないでしょうか?著者が桐蔭学園で甲子園を目指す高校球児だったとは思いませんでした。また高橋由伸を見てプロを諦めたとは知りませんでした。

  • いつでも母さん

    いつか…いつか「あの夏」の答えを聞かせてほしい。ここでは済美と星陵を取り上げているが、日本中の高校球児と保護者、指導者や関係者だけじゃなく2020年、コロナ禍に翻弄された全ての人に届くだろう。何度も泣けてしまった。正解はそれぞれ違うかもしれないが、それでいい。それが好い。レギュラーとレギュラー外、どうしたって口に出来ない思いもあるよね。大会があっても無くても『甲子園』は常にそこにあった。誰の胸にもきっと自分だけの『甲子園』があるといいな。早見さん、良かったです。

  • ウッディ

    コロナのためにセンバツに続いて夏の全国大会までもが中止になってしまった高校野球。甲子園という目標を失った愛媛の済美高校と石川の星稜高校の特別な夏を追いかけたドキュメント。コロナ禍によって突然奪われてしまった夢と球児たちがどのように折合いをつけたのか、そして彼らにどのような声をかけるのが良かったか悩む監督、名門高校の野球部に入りながら、ベンチ入りもできなかった自らの高校時代を重ねながら、優しく深く球児の心に切り込んだ一冊。物わかりの良すぎる彼らの言葉は、若者らしい強がりで、自らを支える言葉であった気がする。

  • hiace9000

    元高校球児・早見さんが綴る、否、早見さんだからこそ綴り得た、コロナノンフィクション・甲子園編。ずっと目指し続けてきた夢舞台への梯をコロナによって突然外されてしまった、"あの年"の高校球児たち。甲子園常連強豪校、石川‣星稜と愛媛・済美の3年生たちはその夏をどう受け止め、何を思い、そして夏を終えたのかーインタビューを通し彼らの葛藤と苦悩と行動の軌跡を野球人ならではの視点で克明に綴った『愛媛新聞』掲載の特集記事が本書。経験者ゆえの辛辣な野球部斬りと野球愛に満ちた対話。エピローグ、やはりわたしも泣いた一人である。

  • けんとまん1007

    2020年の高校野球。改めて甲子園の存在の大きさ・意味を考える。早見さん自身の経験の上に、二つのチームへの取材が重なり、意味合いが深まる。球児だけでなく、監督、関係者も、その心境は推し量ることすらできそうにない。答えはあるようでないのかもと思う。5年後、10年後にどう思うかかもしれない。しかし、そんな中、お隣石川県の星稜の内山選手の核の違いが際立つ。地元富山県出身でもあるので、身近に感じることもあるし、プロになるくらいだから、やはり違うのだと。

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