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原発ユートピア日本

早川タダノリ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784772611152
ISBN 10 : 4772611150
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2014
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

本書では、山のようにある原子力推進プロパガンダの中から、その時代を象徴するようなもの、普段あまり目にする機会のないものを選んだ。原発PRは、事故や不祥事が起こった時にはおとなしく、人びとが惨事を忘れると大胆に展開される―この波をくりかえしてきたことが見えてくる。「二度とダマされない」ための原発PR類型集。

目次 : 第1章 原子力は遠い未来のエネルギー/ 第2章 原子力発電へ、さまざまな愛のかたち/ 第3章 日本の原発はけっこう安全&安心です!/ 第4章 地球にものすごくやさしい原子力発電/ 第5章 地元の皆様に必死で「貢献」する原子力発電/ 第6章 わくわく原子力ランドへようこそ!/ 第7章 「お詫び」広告連発で今日も真摯に反省中!/ 第8章 国策に敵対する不正確な報道を摘発せよ

【著者紹介】
早川タダノリ : 1974年生まれ。フィルム製版工などを経て、現在は編集者として勤務。ディストピア好きが昴じて20世紀の各種プロパガンダ資料蒐集を開始(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 更紗蝦

    主に紙媒体を利用して広められてきた原発プロパガンダを紹介している本です。いかに過去の日本が原発で“はしゃいで”いたかがよく分かります。広告の紹介が多いですが、新聞や雑誌だけでなくエコーはがきからもネタを拾っていますし、絶版となった冊子や原発立地地域でしか配布されていない冊子を紹介しているところに、記録性を重視している著者の姿勢が伺えます。昔、切手集めにはまっていた時期があったので、原発関連施設の記念切手の中には記憶に残っているデザインがありますが、当時は何を意味した切手なのか全く理解していませんでした。

  • おおにし

    私もかつては原子力時代の到来を夢見た少年でした。しかし、この本にも登場する原子力機関車、原子力飛行機、そして家庭用原子炉が実現しなくて本当によかった。原子力がどんなものか何も知らなかったのです。チェルノブイリ以降は安全神話を躍起になってつくり上げる電力会社の醜い姿がここの収録された資料ではっきり分かります。このようなプロパガンダ資料はしっかりと保存され後世に残していく必要があると思います。著者の早川タダノリさんの活動に感謝。それにしても電力会社のPRに登場した文化人たちはいまどんな思いなのでしょうか。

  • 猫路(ねころ)

    原発に関する広告やコンクールポスター等のスクラップコレクション。皮肉にも、変な思考に陥る仕掛けだなって思いました。高レベル放射能廃棄物は今でも問題視されています、私としては低レベル放射能廃棄物しかでない、核融合発電をユートピアとしたいです。

  • もくもく

    電力会社や自治体が発行した、「爆弾から発電へ」「原子力の平和利用」「原子力発電を知る」「エネルギーバランスを考える」等々の広告をまとめた一冊です。今になってみれば、タレントや有名文化人の発言、かわいいマスコットキャラクターたちの言葉が、なんとも空虚に聞こえてきます。 ここで鉄腕アトムの名をあげるのが良いのかどうかはわかりませんが、我々は原子力エネルギーに素晴らしい未来を思い描いて来た(そう教育された)世代にまちがいありません。原子力は本当に、まだ人類が制御できない怪物だったのでしょうか…悩ましいです。

  • SK

    116*貴重な「歴史の紙くず」資料集。著者の資料収集がすごいな。原発広告の欺瞞性をえぐり出している。読売新聞が原発推進。「安全性」を強調したり、今となっては虚しい広告も多い。著者のツッコミがさえ渡る。大山信代とか草野仁とか様々な有名人が原発推進に一役買っていたのだな。学生を洗脳するための雑誌とポスターコンクールまであったとは。「温暖化防止クリスマスケーキ」と報告書の「うぇ」にはひとしきり笑わせてもらった(笑)。

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