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「日本スゴイ」のディストピア 戦時下自画自賛の系譜 朝日文庫

早川タダノリ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784022619600
ISBN 10 : 4022619600
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

1925年から45年までに刊行された当時の「日本スゴイ」本から、「日本主義」「礼儀」「勤労」など、現代の「日本スゴイ本」にも氾濫するキーワードを選んで鑑賞。当時の書物から見えてくる世界とは? 日本って本当に「スゴイ」の?

【著者紹介】
早川タダノリ : 1974年生まれ。編集者。戦前から現在までの「日本的なるもの」言説に関心を持ち、各種プロパガンダ資料蒐集を開始(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • rico

    何これ。10ページほど読んだところで頭がクラクラしてきた。戦中戦前の「日本スゴイ」本(=トンデモ本)。どうしてそーなる?と突っ込むのもアホらしい妄言のオンパレード。挙句の果てに「国のために喜んで死ぬ」ことが教育の目的云々、ざけんじゃねー!! 一方、今の日本の中にもこういったものはしぶとく残ってる。他国をディスることとセットになった「日本スゴイ」ブーム。国の中枢にはこういう世界を理想とする人たちがいるようだし。著者の皮肉たっぷりの論評は冴えわたっているが、なんかもう全く笑えない。ディストピアはすぐそこだ。

  • サアベドラ

    満州事変〜終戦(敗戦)の頃に氾濫していた「日本スゴイ」系のトンデモ本を分野別に整理して解説(とツッコミ)を加えた本。2015年刊(文庫版は2019年刊)。著者はこの手の戦前・戦中プロパガンダ本の収集を趣味とする編集者。近年NHKや民放で毎週のように放送されている日本スゴイ系の番組の着想やロジックは、だいたいこの時代の大衆向け愛国主義的啓蒙書あたりにルーツがあるそうで、その歴史の深さに驚く。その手の番組群と同様、本書に出てくる本も控えめに言ってゴミのような本ばかりで、すぐに飽きて飛ばし読みになってしまった。

  • リキヨシオ

    現在「世界が尊敬する日本人」「本当はスゴイ日本人」といった自画自賛のテレビや書籍で溢れている。しかし「日本スゴイ」の歴史は戦時下でも「日本人スゴイ」の書籍で溢れていて怖いのは戦争が起こる前の不安定な国内情勢の中すでに「日本スゴイ」が溢れていた事。他者を貶める事で自分が凄い。取られたり失くしたものを取り返す。とりあえず○○に一泡吹かす。自分が褒められたかの様な優越感や特別感。時代が変わっても戦前も戦後も「日本スゴイ」の構造は変わってない思う。そしあの国会議員の「戦争」発言を聞いてこの不安が現実となってきた…

  • さとうしん

    「日本人に生まれてよかった」「××を食べるから日本はスゴイ」など、現在メデイアに氾濫する「日本スゴイ」言説が戦前戦中に既に存在しており、かつブラック労働を礼賛する、学校の掃除に精神性を見出すなどの現代日本の病巣が戦前戦中から受け継がれてきた日本の「伝統」「美徳」であることを示す。本書で示される戦前戦中の精神とのつながりを思うと、一部の人が好んで吹聴する戦後の連合国側による宣伝工作だの洗脳だのとは一体何だったのかという気がしてくる。

  • CCC

    戦前の電波な日本礼賛言論の紹介という感じで最初は面白かった。でもパターンが限られているせいか途中から飽きてきた。紹介された本だけじゃなく、作者の語り口もそうだったのでなおさら。皮肉や当てこすりがしつこいのが逆に白けてしまう。しかしこういうのをわざわざ掘り起こしてくれる好事家は多くないので価値はあると思う。大日本帝国精神のリアルがわかる。

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